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2月1日の大阪駅前水曜行動にご参加ください

いま、釜山領事館前に設置された少女像を巡って、日本国内では許しがたい言説が流布されています。安倍政権やその関係者は「日韓合意の精神に反している」「ボッタクリ詐欺だ」などと言い、駐韓大使を一時帰国させるという強い姿勢で韓国政府に恫喝をかけています。

しかし「日韓合意の精神に反している」というならば、安倍首相の言動こそがその精神に反しています。「慰安婦」被害者に「これ以上謝る必要はない」「謝罪の手紙など毛頭考えていない」などと平気で口にし、被害者を傷つけています。日韓合意の精神とは「日韓両政府が協力し,元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復,心の傷の癒やしのための事業を行う」ことであり、安倍首相の言動によってすでに合意は破綻しています。

ましてや「10億円払ったのだから少女像を撤去しろ」といった被害者の頬を札束で叩くような態度は、加害者にあるまじき行動であり、決して許すとはできません。

釜山の少女像は釜山の市民が建てたものであって、韓国政府が建てたものではありません。韓国政府には碑を撤去する権限もありません。安倍政権が駐韓大使を引き上げてまで「碑を撤去しろ」と主張するのは、韓国政府に釜山の市民を弾圧しろと命令しているのも同じです。

いま必要なのは、「私たちは釜山の少女像を支持します!」と、日本から声を上げることです。

皆さん、2月1日(水)19時に大阪駅前ヨドバシカメラ前に集まってください。私たちと一緒に、日本の誠意を示しましょう!

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【拡散希望】 映画『鬼郷(クィヒャン)』上映会

n style="font-size:x-large;">映画『鬼郷(クィヒャン)』上映会
日時:2016年11月22日(火) 18:45~ (18:20開場)
場所:ドーンセンター 7階ホール
上映協力金:1000円 (前売り券はありません)
主催:日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
※ 映画には暴力的なシーン、性描写などが含まれます。ご承知の上、ご覧下さい。
귀향 숲 포스터のコピー



[女性への暴力撤廃デーに「慰安婦」問題を考える]
国連をはじめ国際社会は、「慰安婦」問題は女性への重大な人権問題として、誠意ある解決を日本政府に求めてきました。しかし、昨年12月28日に、日韓政府は被害者にひと言の相談もなく「合意」し、この問題を「最終的・不可逆的解決」することにしました。女性差別撤廃委員会は、この「合意」が「被害者中心アプローチを十分採用していない」、「国際人権法上の責務を果たしていない」と批判しています。
11月25日は国連の女性への暴力撤廃デーです。「女性の人権を保護、尊重、実現する義務」が締約国には課せられていますが、「慰安婦」被害者に向き合い、法的責任を果たす日本の姿勢を国際社会に示すことで、その義務が果たせていけるのではないでしょうか。
私たちは、映画「鬼郷」の鑑賞を通じて、日本軍「慰安婦」問題を知っていただく機会にしていただきたいと願っています。みなさんのご来場をお待ちしています。
[鬼郷(クィヒャン)について]
日本軍「慰安婦」被害者が暮らすナヌムの家のカン・イルチュル(姜日出)ハルモニは、十六歳の時に工場で働くと騙されて家から連れ出されました。着いたのは中国の牡丹江で、工場ではなく慰安所でした。殴ったり蹴られたりしながら、一日7~8人の日本兵の相手をさせられる毎日でした。戦後を中国で暮らし、2004年韓国に帰国しました。
ナヌムの家では、辛い体験を抱え戦後を生きてきた被害者の心の治療のための絵画教室があり、カン・イルチュルハルモニも自らの体験を絵に描きました。
映画「鬼郷」は、この絵をヒントに劇映画として制作されました。韓国で、今年2月に劇場公開され、350万人の観客動員をみました。
監督:趙正来(チョ・ジョンレ)
制作:韓国 2015年 127分

【集会案内】日本軍「慰安婦」被害を記憶するメモリアル運動inアメリカ

【集会案内】 日本軍「慰安婦」被害を記憶するメモリアル建設運動 in アメリカ
         ~ サンフランシスコとグレンデールの活動家を招いて ~
日 時:2016年11月4日(金) 18:30 (開場18:00)
場 所:KCC会館 5階ホール (地下鉄今里駅から今里筋を南へ徒歩8分)
参加費:1000円
主 催:日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
     コリアNGOセンター
(お問い合わせ) コリアNGOセンター Tel.06-6711-7601/Fax.06-6711-7606

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〈チラシPDFファイル〉

[集会趣旨]
 2010年10月、ニュージャージー州に日本軍「慰安婦」を記憶する碑が設置されて以降、米国ではすでに8つの碑が建てられています。
 2013年7月には、ロスアンゼルス近郊のグレンデール市にソウルの日本大使館前と同じ「平和の碑」(少女像)が設置されました。それに対しては在米日本人が抗議し、撤去を求める裁判を提訴したことはニュースになりましたが、「平和の碑」の設置を進めた当事者の声は、日本でほとんど報道されることはありませんでした。同様に、2015年9月22日、サンフランシスコ市議会が全会一致で「慰安婦のメモリアル設置」を可決した時も、直前にサンフランシスコの姉妹都市・大阪の橋下徹市長(当時)が抗議の書簡を送った行為を無批判に報道しただけでした。
 米国ではどのような人たちが、どんな思いで碑の建設運動を展開しているのかー。このたび、「慰安婦」被害者の声を聞く国際会議に合わせて、米国の活動家が来日します。この機会に、「慰安婦」被害者と共に正義を実現するために、国境を超えた人権課題として、多様な市民が連帯して活動している米国での状況を聞く会を設けました。
 一方的な報道が目立つ日本で、当事者から話を聞く、大変貴重な機会です。多くのみなさんの参加をお待ちしています。

【拡散希望】 日韓「合意」は解決ではない アジアの「慰安婦」被害者たちは訴える!

【拡散希望】集会案内

日韓「合意」は解決ではない
アジアの「慰安婦」被害者たちは訴える!


日時:11月2日(水) 18:30~(開場 18:00)
場所:大阪市北区民センター 大ホール
   (JR 天満、地下鉄扇町駅下車すぐ)
資料代:1000円(学生・障がい者 500円)
主催:日本軍「慰安婦」問題解決全国行動
   日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク

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〈この集会チラシのPDFファイルはこちら〉



日韓両政府は、昨年12月の「日韓合意」に反対を表明する韓国の被害者の意思を無視し、韓国以外の被害者はそもそも排除して、日本軍「慰安婦」問題の「最終的・不可逆的解決」を強引に推し進めています。

エステリータ・デイさん(フィリピン)
「他の国にも被害者がいる。他の国の被害者にも責任を尽くすべきだ。怒りを抑えることができない」

李容洙さん(韓国)
「どこにいても、被害者の心は一つ。なのに、被害者には一言もなく自分たちだけで合意した。これは無視する。皆さんも無視してください」

金福童さん(韓国)
「法的賠償ではない10億円はいらない。そんなお金なら1000億円でも受け取らない」

この声を、日本政府は聞かなければなりません。
この思いを、日本の市民が受け止めなければなりません。

アジア各地から被害者の方々を招聘し、政府や国会議員への要求、若い世代への貴重な機会として証言集会を企画します。
フィリピン、インドネシア、東ティモール、韓国、台湾の日本軍「慰安婦」被害者たちが、渾身の力を振り絞って訴える得がたい場です。せひ、この声に耳を傾けてください。

【拡散希望!】日韓「合意」は解決ではない! ~8.14日本軍「慰安婦」メモリアル・デー 大阪行動~

【集会案内】拡散希望!
8.14 日本軍「慰安婦」メモリアル・デーを国連記念日に!
日韓「合意」は解決ではない!
~変えるために、ともに行動しよう~

2016年8月14日(日) 13:30~
大阪市立住まい情報センター
参加費500円
ゲスト 高里鈴代さん
※終了後16時よりデモを行います。
〈チラシのダウンロードはこちらから〉

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[全国同時行動趣旨]
 2015 年12 月28 日の日韓政府間合意により日本軍「慰安婦」問題は「最終的・不可逆的に解決」される―そんな既成事実化が進められています。
 しかし、それが本当に「事実」とされていいのでしょうか。
 私たちが知っている事実は、
 1991 年8 月14 日、韓国の「慰安婦」被害者・金学順さんが名乗り出て、各国の被害者が続々と後に続き、被害回復を求めて四半世紀もの間たたかってきたという事実
 そして
 そのたたかいが、今も続く戦時下・紛争下の性暴力被害者たちに勇気を与えたという事実
 そのたたかいが、重大人権侵害被害者の被害回復に関する国際的な議論を深めさせてきたという事実です。
 そして、沖縄の女性たちの戦中戦後は、軍隊がある限り女性たちは性暴力にさらされ続ける、その事実を示しています。
 2016 年8 月14 日、4 回目の日本軍「慰安婦」メモリアル・デーに、私たちは過去から現在に至る軍隊による性暴力を根絶するための取り組みを確認し、その成果を未来へと繋げるための集いを持ちます。

[大阪行動趣旨]
 大阪では、沖縄から、長年にわたり米軍による性暴力をなくすために取り組んでこられた高里鈴代さんを迎えます。今、沖縄の人々は、「怒りは限界を超えた」と声をあげています。軍隊があるかぎり残虐な性暴力事件は繰り返されるからです。この国は「戦争をする国」へと、さらにひた走っています。日米韓の軍事協力を進めるために行われた日韓「合意」では、「慰安婦」被害者の尊厳を取り戻せません。私たちは沖縄の人々と連帯して軍事化を止め、軍隊による性暴力を
なくしていきましょう。ぜひ、ご参加ください。

【集会案内】日本軍「慰安婦」問題と在韓米軍基地村の女性たち -日韓「合意」は解決ではない!-

日本軍「慰安婦」問題と在韓米軍基地村の女性たち
-日韓「合意」は解決ではない!-
【講師】 李娜榮(イ・ナヨン) さん
 (韓国中央大学社会学科教授 挺対協付設戦争と女性人権センター研究委員)
 沖縄で米軍属によって、またしても女性が犠牲になる痛ましい事件が起きてしまいました。
 「軍隊はいらない!」「基地撤去!」と訴えてきた沖縄の人々は怒りと恐怖に包まれています。
 一方、日本軍「慰安婦」問題について、昨年12月の日韓「合意」は、日本軍による性暴力の事実を認め、名誉と尊厳の回復を訴えてきた被害者と市民社会の熱望を踏みにじるものでした。
 戦後、韓国では、日本の「慰安婦」制度を引き継ぎ真似た「基地村」が米軍基地周辺につくられ、人身売買や就業詐欺で連れて来られた女性たちが米兵の相手をさせられました。
 年老いて女性たちは日本軍「慰安婦」被害者と出会い、自らの尊厳を取り戻す闘いに立ち上がっています。
 研究家で活動家でもあるイ・ナヨンさんから、それらの歴史と、韓国で日本軍「慰安婦」問題解決への闘いがどのように市民の共感を得てきたのか、日韓「合意」後の状況についてもお話を聴きます。
 ぜひご参加ください。

【日時】2016年7月9日(土) 18:45~開始(18:15開場)

【会場】大阪総合生涯学習センター 第1研修室 (大阪駅前第2ビル5階)
   (JR大阪 阪神梅田 阪急梅田 地下鉄梅田・東梅田・西梅田)

【資料代】700円 (学生400円)

【主催】日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク

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5月4日第117回大阪駅前水曜集会

ゴールデンウイーク真っ最中の夜でしたが、ヨドバシカメラ前に55人の皆さんが集まってくださいました。
関西ネットからの経過報告では、やはり日韓合意に関することが中心になりました。日本政府が10億円の支出と引き替えに「少女像」撤去を求めていると言われることに対し、政府は否定とも肯定ともつかぬあいまいな態度に終始していることなどを報告しました。
パウィチョロンの踊りに続き、5月13日夜にエル大阪で、旧・橋下市長の「慰安婦」・性暴力発言を許さず辞任を求める会が開く集会、「おんなこどもをなめんなよ!アベ政治はこの夏でしまいや」の実行委員の方が、集会への参加呼びかけアピールをされました。当日の昼間、伊丹で開かれた集会でゲストの落合恵子さんが話された、「Fuck You」(おまえを強かんしてやる)が「敵の本拠地を全滅させる」という意味でも使われるという事実を紹介し、女性蔑視や性暴力は戦争と繋がっている、それを打ち破らねばならないと訴えられました。
次に関西ネットから、4月29日の「蘆葦の歌」上映会の報告をしました。台湾で「慰安婦」被害者支援を行っている「婦女救援基金会」が、ワークショップなどを通じて被害者の心を解放し、尊厳回復を果たすことができたのは、「慰安婦」問題に関わる以前から、DVや性暴力、人身売買の被害者救援を行ってきたからこそであったことを紹介し、「慰安婦」問題が女性への人権侵害の問題にほかならないことを訴えました。
また、朝鮮学校の高校無償化除外や補助金停止の問題に取り組んでおられる方が、政権による朝鮮学校差別を厳しく批判し、朝鮮学校の生徒たちが味あわされている苦しみは、「慰安婦」被害女性たちの苦しみと重なり合うと話されました。そして、6月11日夜に東成区民センターで、朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪が開く田中宏さん講演会(「朝鮮人って悪いことなん?」子どもたちの問いにどう答えたらいいのか。)への参加が呼びかけられました。
「京義線に乗って」の踊りでは、なんと、通りかかった外国人観光客の方々が飛び入り参加してくださり、サプライズの国際連帯は、水曜ダンサーズの練習不足を補ってあまりある効果をもたらしてくれました。その様子を見ておられた韓国からの観光客の方が「コマスムニダ」と言いながら通り過ぎて行かれました。
続いて、いつも大阪駅前水曜集会の防衛にあたってくださっている労働組合の委員長さんから、4月16日になかまたちと参加してくださった関西ネット主催「国連報告 日本軍『慰安婦』問題被害者不在の日韓合意は解決ではない~日本政府は国連勧告を受け入れ、被害者の人権回復を!」集会とデモの報告がありました。国や行政が当事者抜きで物事を決めることは、「解決」などではない。そのことは自分たちの運動とも大いにつながっていると、虐げられながら生き抜いてこられた「慰安婦」被害女性たちに寄り添う熱い思いが語られました。
また、インドネシアのスラウェシ島を訪れ、日本軍の性暴力被害者から直接聞き取りをされている方が、「慰安所」というもののない地域にあって、近くに侵攻してきた部隊の兵士から、自宅近くの壕に毎夜呼び出されて強かんされ続けた女性のことを話してくださいました。その方は亡くなる時に、被害を受けた壕があった場所に自分の墓を建てるようにと娘さんに言い残されたとか。その意味を推し量ることは難しく、被害者一人一人には、他者にはうかがい知れぬ心の深淵があることを感じずにはいられませんでした。
若者アピールでは、フィリピンの「慰安婦」被害者からの聞き取り等に取り組んでこられた学生さんが、女性としての視点から「慰安婦」問題について自分が考えていることを伝えた上で、今私たちが働きかけなければならない一番の対象は、この場を無関心のまま通り過ぎていく多くの人々、とても難しいことだが、なんとかがんばりたいと話してくれました。
皆で「HANA ひとつ」を歌った後、まとめのシュプレヒコール。手拍子に会わせたノリの良い言葉を、コール担当者と参加者全員が交互に繰り返すという新趣向で大いに盛り上がりました。(たな)
5月4日水曜デモ

【集会とデモの案内】日本軍「慰安婦」問題 被害者不在の日韓合意は解決ではない ~政府は国連勧告を受け入れ、被害者の人権回復を!

時間:2016年4月16日(土)
14時開始(13時半開場)
16時デモ出発(梅田まで)
場所:PLP会館 5階大会議室(JR天満駅・地下鉄扇町駅徒歩5分)
国連報告:渡辺美奈さん(日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表/女たちの戦争と平和資料館(wam)事務局長)
参加費:500円(学生300円)
共催:日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
日本軍「慰安婦」問題解決全国行動

3月7日、国連女性差別撤廃委員会は最終所見で、日本軍性奴隷制の課題について、被害を受けた女性たちの真実・正義・被害回復の権利が保障されていないとして、厳しい勧告を行いました。日本政府は審査において、昨年末の「日韓合意」によって「慰安婦」問題は解決したと主張しましたが、勧告は「合意」は「被害者を中心に据えたアプローチを採用していない」として批判しました。
日本政府はこれに反発、勧告は「国際社会の受け止めと大きくかけ離れており、批判は全く当たらない」と抗議しました。しかし、日本政府こそが国際社会の認識と大きくかけ離れているのは明らかです。
謝罪を待ち続ける被害者に、歴史的事実を否定し「責任を痛感」する欺瞞は許されるわけがありません。被害者不在の日韓合意は解決になりえないことをみなさんとともにあらためて確認し、真の解決を求めてともに声をあげましょう。
今回の女性差別撤廃委員会にNGOとして参加された渡辺美奈さんより報告を聞きます。
ぜひご参加ください。

【ご案内】映画上映会「蘆葦(あし)の歌」

 台湾の日本軍「慰安婦」被害者の尊厳回復を描いたドキュメンタリー映画上映会
「蘆葦(あし)の歌」
 台湾の被害者支援を続けてこられた「台湾の元『慰安婦』裁判を支援する会」の柴洋子さんをお招きし、映画鑑賞後にお話を伺います。
 収益は台湾の博物館「阿媽の家 平和と女性の人権館」の建設支援にあてられます。
時間:4月29日(休)14時から(会場13時半)
場所:難波市民学習センター 講堂 (OCATビル4階)
参加費:800円(障害者・学生400円)
主催:日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク

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 日韓「合意」を受け、台湾政府は、日本軍「慰安婦」被害者への正式な謝罪、人道と正義に基づく賠償、尊厳と名誉の回復、生活支援の4点を日本政府に求めています。しかし菅官房長官は今年1月5日「韓国と状況は違う」と強調し、台湾政府とは交渉する気がないことを明言、バッサリと切り捨てました。
 日本政府が台湾政府に行っている仕打ちを見れば、昨年末の日韓「合意」が、歴史事実を認めて真摯に謝罪するものではなく、外交上の必要に迫られた政治戦略にすぎないことは明らかです。このように被害者に向きあおうとしない日本政府の対応は、世界からは全く認められていません。
 2月に開催された国連女性差別撤廃委員会の最終所見で、日本政府は「『慰安婦』問題が『最終的かつ不可逆的に解決した』とする大韓民国との二国間合意の発表は被害者中心アプローチを十分に採用していない」と看破されたのと同時に、「(台湾など)他の関係国の「慰安婦」被害者に対する国際人権法上の責務を締約国(日本)が果たしていない」と強く批判されました。
 私たちは日本政府がきちんと被害者の訴えに向きあい、加害の事実を具体的に認め、事実認定に基づく謝罪と賠償等を行うことを求めます。
 3月8日、台湾で「阿媽(アマ)の家 平和と女性の人権館」の除幕式が開催されました。(阿媽とは「おばあさん」の意味で、台湾では「慰安婦」被害者に敬意と親しみを込めてこう呼びます。)現在内装工事が進められており、開館に向けて募金が呼びかけられています。本上映会の収益金は全て、「阿媽の家」建設資金をはじめ、台湾の被害者の支援にあてられます。
 また当日、この映画にも登場する「台湾の元『慰安婦』裁判を支援する会」の柴洋子さんをゲストとしてお迎えし、台湾の被害状況や阿媽との思い出などを語っていただきます。
 みなさま、ぜひとも私たちと一緒に台湾の映画『蘆葦の歌』を鑑賞しましょう。そして、これから何をするべきか、語り合いましょう。
【映画『蘆葦の歌』とは?】
 被害者の支援活動を行っている婦女救援社会福利事業基金により2014年に制作されました。過去の辛い記憶を誰にも語ることなく生きてきた被害者たちが、台湾と日本の支援者との日々の交流の中で少しずつ尊厳を回復し、笑顔を取り戻していく最晩年の軌跡を描いています。

【集会案内】被害者不在の日韓合意は解決ではない ~日韓外相会談と朴裕河問題を批判する~

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【集会案内】
日本軍「慰安婦」問題
被害者不在の日韓合意は解決ではない
~日韓外相会談と朴裕河問題を批判する~

[日時]2月14日 13:30~(開場13時)
[会場]PLP会館(JR天満駅・地下鉄扇町公園より徒歩5分)
[資料代]800円(学生400円)
[主催]日本軍[慰安婦」問題・関西ネットワーク
[講師]鄭栄桓さん(明治学院大学教員)

[集会趣旨]
 昨年12月28日、日本と韓国の政府は日本軍「慰安婦」問題の「妥結」をめざして外相会談を行い、「最終的かつ不可逆的に解決されることを確認」と発表しました。しかし、直後から、韓国の被害者たちは「私たちの意見も聞かないで、政府が勝手にしたこと。認められない」と声をあげています。そして、政府間の合意の内容が明らかになるにつれ、「これは『解決』ではない」という声が韓国でも日本でも高まっていっています。
 2014年6月、第12回日本軍「慰安婦」問題アジア連帯会議に参加した被害者と支援者は、この問題の解決とは、「日本政府が加害の事実と責任を認め、謝罪・賠償・真相究明・再発防止等の措置を取るということが被害当事者に示された時、初めてその第一歩を踏み出すことができる」と「日本政府への提言」としてまとめ、届けています。
 にもかかわらず、日韓両政府は被害者の声を一度も聴くことなく「妥結」を推し進め、今回の政府間の合意でこの問題に「終止符」を打とうとしています。報じられるその内容は、その進め方も含め、あまりにも「提言」とかけ離れたものです。これでは被害者の名誉回復はできません。それどころか、岸田外相は今回の成果について「日米韓安全保障協力の前進に寄与」と述べています。安倍政権は日米安全保障体制強化のために、すでに「戦争法」を強行成立していますが、「慰安婦」問題の「妥結」もその流れで行ったとは、「私たちのような被害者を二度と生み出さないで。二度と戦争をしないで」と願っている被害者の傷を再び深くえぐる行為であり、あまりに不誠実です。
 苦しみの底から名乗り出て、自らこの問題を明らかにしてきた被害女性たちが、韓国だけではなく、朝鮮民主主義人民共和国・台湾・中国・フィリピン・インドネシア・オランダ等で、「解決」を待ち望んでいます。私たちはこの「合意」を認めるわけにはいきません。
 今回、講師に鄭栄桓さんを迎えます。日本でも評価が分かれている『帝国の慰安婦』の著者の朴裕河さんは、現在、韓国の「慰安婦」被害者たちから名誉棄損で告訴され、韓国検察庁によって在宅起訴されています。それに対し、「戦争法」に反対してきた著名な学者や作家も含めた人々がこの本を評価し、抗議声明を発表しています。鄭栄桓さんは、朴裕河さんの本の不正確な理解が必ずしも戦争責任・植民地支配責任に関する認識につながらないと指摘してこられました。被害者を傷つけ、「慰安婦」問題の解決を願う人々に混乱をもたらしているこの問題と併せて、お話いただきます。本質を鋭く突く講師のお話を、ぜひ一緒に聴きましょう。

プロフィール

日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク

Author:日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
わたしたちは日本軍「慰安婦」問題解決のため、関西を中心に活動しています。

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