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【抗議文】「私たちのNHK」は一体どこに行くのでしょうか

みなさま
本日、NHK経営委員会に際し、関西ネットとして申し入れ文書を送りました。
昨年、籾井会長の記者会見での問題発言以来、継続して会長の罷免、および百田、長谷川両経営委員の辞任を求め、
経営委員会ごとに申し入れ書を送り、あるいはNHK大阪放送局に申し入れ行動を行ってきましたが、いまだ実現していません。
本年も引き続き申しいれ書を継続する予定です。
今に至るも会長の政府寄りの発言が目立ち、放送内容についても公共放送としての中立性に大きな疑問を持たざるを得ない状況です。
引き続き、注視していきたいと思います。



日本放送協会経営委員会 様
籾井勝人会長 様
経営委員会 百田尚樹 様
経営委員会 長谷川三千子 様
「私たちのNHK」は一体どこに行くのでしょうか
私たちは危機の時代にあたり、NHKの根本的な経営体質の改善と籾井・百田・長谷川各員の即時辞任を求めます
 みなさますでにご存知と思いますが、昨年大晦日の最大の国民的娯楽番組と言われる「NHK紅白歌合戦」において、サザンオールスターが演奏した「ピースとハイライト」などは、彼らが31年ぶりの出演ということもあり総じて好評を得たと聞いております。
 ところがその後、この演奏にはインターネット上で賛否両論が飛び交う大論争が交わされ、今に至っています。しかし私たちを更に驚かせたのは、なんとNHKが事後に優良番組として選別し有料で流している「NHKオンデマンド」の紅白歌合戦において、本番ではほとんど問題がなく放送されたこの演奏部分が、すべてカットされたことです。
 「すわNHKまたも番組改編!」この事実は私たち日本軍「慰安婦」問題の解決に携わって来た者には大きな衝撃でありショックでした。小さいことといえ私たちはあの「悪夢」を思い出さざるを得なかったからです。
 2000年12月東京において世界各国の市民団体の共催により開かれた「女性国際戦犯法廷」について、NHKが2001年にETV2001「問われる戦時性暴力」として製作したドキュメント番組で取り上げたものの政府与党・自民党議員の介入によって改変され、まさにドキュメント性を喪失させられた事件のことです。ここではその介入した人物には触れませんが、この過程は政治権力と右翼勢力が結託した、執拗で度重なるNHK攻撃によるものでした。今回の番組改編に私たちは「悪夢の再来」を垣間見てしまうし、そして今日、それら右翼的な勢力を内部に抱え込みながら、内外からの批判にも動じることなく平然としているNHKに、当時より深刻化した新しい「危機の到来」を感じてしまうのです。
 いまさら申すまでもありませんが公共放送・NHKが「私たちの公共放送」として存立して行くには「三つの独立」が必要とされています。その第一は放送の自由の保障、つまり放送活動そのものの政府からの独立であり、その第二は組織・人事面での独立、それはみなさま方、経営委員会に、国民(視聴者)の代表として会長の選出など最高意思決定の権限を委ね、政府からの組織・人事面での独立を保障すること、第三には予算・事業計画の独立性と言われています。しかし、はたして現在のNHKにこれら「三つの独立」がしっかり保障されているでしょうか。言われている「お友達人事」、会長や一部経営委員の自らの立場性に無頓着で公私混然とした歴史修正主義的な独断的発言の数々、そしてこれらを担保してしまうかたくなな経営姿勢、これらはまさに今日のNHKの危機が、救いがたいような段階までに至っている深刻さを私たち市民は感じ取ってしまっています。
 今年2015年、私たちは危険と危機、そして同時に希望が並存する課題の多い年と感じています。私たちの日本軍「慰安婦」問題が、噂されている「戦後70年安倍談話」に大きく影響を受けることは確実ですし、解決の希望とともに一方では、見境のない戦前回帰的な危機がどんどん進行していることに耐えられないような危機感を持っています。
 今回、突然、私たちを不安に陥れた「イスラム国」武装グループによる2人の日本人人質事件の発生は、今後この解決がどのように形になるにせよ、まさに私たちの行く末を案じさせる、突発的でしかし、必然的な要素を持っていると思います。この事件は決してアラブの遠い国や地域の出来事ではなく、第二次安倍政権による諸政策、集団的自衛権の閣議決定、特定秘密保護法の施行、日本軍慰安婦問題解決の先延ばし、そして何よりも「積極的平和外交」をスローガンとした、金と軍事・安全保障をセットとして、まるで世界の裏側まで自衛隊を送り込もうとするかのような軍事大国化外交―世界中にその危惧と危険性をばら撒いている結果と考えざるを得ません。
 とりわけ、世界の過半の人々や国から、正真正銘のテロリストと恐れられているイスラエルのネタニヤフ首相と安倍政権との協商、ソマリアの海賊退治用だったはずのジプチの拠点の常設日本海軍基地化は、近接するイスラムの人々に多大な脅威と危機感を与え、日本が平和国家の看板をかなぐり捨て強力な軍事国家化・敵国になったと思わせるに十分なのです。
 批判精神なき籾井会長は国際放送に力を入れると公言していますが、「政府が右ということを左というわけにはいかない」などとの発言からすれば、国際放送が上記のような安倍政権の政策を世界に宣伝するものとなることは確実です。籾井会長と、相変わらず右翼的な人々の講演会に参加する長谷川氏、書きなぐり喋り捲る百田氏は速やかにNHKを去るべきと考えます。NHKが政府の広報機関となって私たち視聴者に多大な傷を負わせないうちにご退陣を願うものです。
要請項目
1.籾井勝人会長、百田尚樹経営委員、長谷川三千子経営委員の即時退陣
2.NHKの公共放送としての理念の再確認、報道姿勢の是正、経営体質の見直しと改善
3.安倍支配体制からの脱却と三つの独立の復元 
日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
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【追悼】ファン・ソンスンハルモニ

最近訃報に接していなかったのですが……。
私たちに時間が残されていません。
残されていないのです!
(だい)




皆さま

2015年に入りはじめての訃報をお伝えします。

1月26日午前8時、ファン・ソンスンハルモニが享年89歳(かぞえ)で亡くなられました。

ハルモニは
1926年に全羅南道で生まれました。
17歳ごろ親戚の家へご飯を食べに行く途中
プサンにある工場に就職させてやるという男の言葉にだまされついていきました。
プサン、日本を経て南太平洋の島で戦争が終わるまでの約3年間「慰安婦」生活を強いられました。
解放(終戦)後、故郷にもどり長年の貧困と病気に苦しんだハルモニでしたが
いつも情深く温かい方でした。

ファン・ソンスンハルモニが亡くなり
日本軍「慰安婦」生存者は54名になりました。
ハルモニの最期がさみしくないよう冥福をお祈りください。
一日も早く日本軍「慰安婦」問題が解決され
ハルモニたちが少しでも安らかな老後を送れるよう
今後も活動に力を注いでいきます。

*遺族の要請で取材禁止のため葬儀場については非公式になります。ご了承ください。

韓国挺身隊問題対策協議会

2015年1月7日 大阪駅前水曜デモ 100回を迎える

2015年、戦後70年目に今こそ歴史に向き合い、戦争ではなく、平和への道を歩みだそう!

日本軍「慰安婦」被害者たちの踏みにじられた尊厳を取り戻そうと、 1992年1月、韓国ソウルの日本大使館前で始まった水曜デモ。 私たちがこれに連帯して2006年10月にスタートさせた大阪駅前水曜デモが今日、100回を迎えました。
北風が吹いてたいへん寒い日になりましたが、人権と平和を希求する約110人が大阪梅田ヨドバシカメラ前に集まりました。

1時間30分拡大版の大阪水曜デモは、いつものように「水曜デモの歌」「関西ネットからの報告」「パウィチョロム(岩のように)の踊り」から始まりました。

今日の一つ目の見どころが、連帯する各方面からのアピールです。「ヘイトスピーチと表現の自由を考える堺市民の会」「在特会などに損害賠償を求める訴訟を大阪地方裁判所」に起こしたAさん」「南京大虐殺60ヶ年大阪実行委員会」「橋下市長の『慰安婦』・性暴力発言を許さず辞任を求める会」「関西沖縄文庫」「子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会」「関西ネット若者」「辺野古に基地を絶対作らせない大阪行動」人権侵害を許さず、平和を守るということ、そして何とかして現政権の暴走を止めなければならないという思いを、いろいろな運動の立場からアピールしていただき、参加者に共感と勇気がの連帯が生まれました。 

二つ目の見どころは、「ジャンベ伴奏による韓国の民衆闘争歌『朝露』」と 「在日青年有志によるサムルノリ」の文化公演でした。西アフリカの楽器ジャンベと、韓国の民主化運動のなかで歌い継がれてきた「朝露」のコラボはとても力強かったです。そして、在日の若い人たちによるサムルノリ演奏 多くの参加者が知らず知らずのうちに身体を揺らし、しばし寒さを忘れるほどでした。大阪梅田の喧噪の中であることが感じられないほど、しんしんと冴え渡った冬空にサムルノリのリズムが響きました。ほんとうに素晴らしい二つの文化公演でした。

また今日ソウル日本大使館前では、1992年1月8日宮澤元首相の訪韓に抗議行動として始まった水曜デモから23年目、1160回が開催されました。その主催者である挺対協からのメッセージを読み上げ、「イムジン河」「HANA~ひとつ~」の歌、関西ネットアピール、そして最後には 「謝罪」「賠償」のプラカードを掲げて、デモ・コールの叫んで、第100回大阪駅前水曜デモは成功裏に終わりました。

参加してくださったみなさん ありがとうございました。 
来月は、韓国から若者たち「ヒマン(希望)ナビ」が参加します。第一水曜日、大阪駅前水曜デモでお目にかかりましょう。(よんよん)

大阪駅前水曜行動100回アクション アピール

 【大阪駅前水曜行動100回アクション アピール】

安倍政権の「戦争をする国」作りを許さない!
日本軍「慰安婦」被害者へ真摯な謝罪と賠償を行え!
 2014年は、後の日本の歴史に禍根を残す1年となってしまいました。
 安倍政権は昨年の7月1日、集団的自衛権を閣議決定し、憲法を変えることなく侵略戦争を行えるようにしました。そして、昨年末の突然の衆院選での勝利を背景に、安倍首相は改憲への意欲を露わにしています。
 今年は戦後70年、そして日韓条約から50年という歴史的節目の年です。安倍首相は「戦後レジュームからの脱却」をめざし、今年の8月15日に安倍談話を発表し、平和をめざしてきた戦後との決別を計ろうとしています。それは、加害の歴史に向き合うことからこの国の平和な未来を築こうとした河野談話・村山談話を否定することです。日本軍「慰安婦」問題など過去の日本の侵略と加害の歴史は、今、安倍首相にとって、戦争への道を突き進むための大きな障壁となっており、その事実は何が何でも認めたくないのです。私たちは、安倍首相の「戦争をする国」作りを許しません。
 今、朝日新聞が吉田証言を否定したことを受けて、「『慰安婦』問題は朝日による捏造、国際社会にウソを広めた。朝日は責任を取るべきだ」などと、まるで「慰安婦」問題そのものが存在しなかったかのような報道や言説が吹き荒れています。戦争の加害の歴史を認めたくない政治家や一部市民たちは、かつて「慰安婦」問題の解決を求める意見書を政府に提出した市町村議会にターゲットを絞って攻撃し、大阪市会、宝塚市議会、箕面市議会など、私たちが闘い取った意見書を真っ向から否定する意見書を可決させています。
 私たちは、今こそ大きな声で言います。日本軍「慰安婦」問題が現在も日本の戦争加害の問題としてあり続けているのは、1991年に金学順さんが「慰安婦」被害者として名乗り出られ、その後アジア各国で次々と被害者が名乗り出られ、裁判を闘い、国際社会に訴え、日本政府を告発し続けたからです。決して吉田証言があったからではありませんし、朝日新聞がそれを報じたからでもありません。
 耐え難い苦しみの中から、韓国258人、朝鮮民主主義人民共和国219人、台湾58人、フィリピン411人、中国は裁判の原告になった被害者だけでも32人、インドネシア、東ティモール、マレーシア、オランダ、そして日本……、多くの被害者が名乗り出られています。安倍首相は、「『慰安婦』問題の誤報によって多くの人々が傷つき、苦しみ、怒りを覚えたのは事実。日本のイメージは大きく傷ついた」と発言しましたが、傷ついたのは多くの被害女性であり、彼女たちを何度も傷つけているのはこの問題を認めようとしない安倍首相自身なのです。国際社会からは、「慰安婦」問題に対する誠実な対応が日本政府に強く求められています。その声を無視している安倍首相こそが、日本のイメージを大きく傷つけているということを、一日も早く認めるべきです。
 私たちはこれ以上、加害国日本から垂れ流される悪意とウソに被害者が傷つけられることに我慢なりません。安倍首相の新談話によって、被害者の尊厳が貶められることを許しません。安倍首相は被害者に真摯に向き合い、日本軍「慰安婦」被害者への謝罪と賠償を行うべきです。二度と繰り返さないために、歴史教科書に記し、子どもたちに教えるべきです。
 「二度と戦争を起こさず、二度と私たちと同じような被害者を生み出さない」という被害者たちの望む世界からは遠く、厳しい戦後70年目の日本です。しかし、私たちは被害者の声を胸に、諦めることなく行動し続けます。安倍政権に日本軍「慰安婦」問題の加害事実を認めさせ、一日も早く日本政府による謝罪と賠償を実現するため、平和を願う世界中の人々と共に闘うことをここに宣言します。
 2015年1月7日
日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク           
大阪駅前水曜行動100回アクション 参加者一同

日本軍「慰安婦」問題解決!大阪駅前水曜行動100回アクション

今日はついに100回目の大阪梅田水曜デモです。2015年1月最初の水曜日は、手先がかじかむほどとても寒い夜でしたが、いつもと同じヨドバシカメラ前で、いつもより長い90分間、日本軍「慰安婦」問題の解決をしっかりと訴えました。右翼の妨害もありましたが、そんなことで負けてはおれません。110人の参加者とともに、気持ちを共有しました。

関西ネットから、今の日本軍「慰安婦」問題の情勢と今後の闘いについて、アピールしました。今年は戦後70年ですが、この節目の年に安倍政権は戦争の出来る国へ突き進もうとしています。安倍談話を許さず、しっかりと正しい歴史認識を根付かせていこうと訴えました。

この日は100回目とあって、たくさんの個人・団体からアピールを受けました。

ヘイトスピーチと歴史歪曲パネル展に抵抗する堺市民の闘いについて、報告がありました。
在特と桜井を相手取って賠償請求を行っている李信恵さんから、ヘイトスピーチが差別される人々をどのように傷つけ苦しめているのか、リアルなアピールがありました。
南京60ヶ年実行委から「あったことをなかったことにはできないの!」と力強くうったえられました。
橋下市長の辞任を求める会からは、橋下市長のこれまでの性暴力を容認する暴言を紹介し、絶対に橋下を辞任させようとアピールされました。
関西沖縄文庫から、普天間基地を容認せず辺野古建設を許さない知事・衆院議員を生み出し、日本と全く逆の現象が起こっていること、基地問題を大阪から自分のこととしてしっかり捉えることが求められていると訴えました。
子どもたちに渡すな危ない教科書大阪の会からは、安倍政権は教科書を政府の広報誌にしようとしていること、歴史を政治で抹殺しようとしていると、警鐘を鳴らしました。
関西ネットの若者からは「『慰安婦』問題を女性の人権問題ではないという人がいる。売春婦だと言う人がいる。それがどうした!それもこれも日本がひどい戦争をしたからじゃないか」と怒りに満ちた発言がありました。
辺野古に基地を絶対作らせない大阪行動から、現在基地建設を進んでいる状況や、沖縄が「オール沖縄」で戦わなければならないほどひどい日本の差別構造について、告発されました。


また今回は、いつもの水曜デモダンサーズや歌のアピールだけではありません。ジャンベの演奏と、サムルノリの演奏がありました。とくに在日の若い有志5人による情熱的なサムルノリの演奏は、行き交う人の注目を集め脚を止めました。

韓国挺対協からの連帯のアピールが読み上げられ、激しい拍手を以てその気持ちを共有しました。
「日本軍『慰安婦』問題解決!大阪駅前水曜行動」の最後に、集会アピールを読み上げ、みんなで力強くシュプレヒコールを上げて、行動を終わりました。

今年は、戦争と歴史認識の分水嶺となる1年になることは間違いありません。諦めることなく闘い、なんとしてでも安倍政権の策動を破綻させ、戦争へではなく、平和へと歩み出せる1年にしましょう!

次回は2月5日(水)7時から。来月もヨドバシカメラ前でお会いしましょう!

(だい)

プロフィール

日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク

Author:日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
わたしたちは日本軍「慰安婦」問題解決のため、関西を中心に活動しています。

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