2015/02/04

2月の水曜デモは、韓国から大勢の若い人たちが参加する行動となりました。今、韓国では多くの若者たちがハルモニに寄り添い、様々な活動を続けています。その若者たちが組織したグループのひとつ、希望ナビが平和紀行として日本を訪れ、大阪の水曜デモに参加してくださいました。
オープニングは希望ナビのダンスから始まりました。ポップなアリランに合わせて楽しいそうに踊る人たちを見て、私たちも楽しい気持ちになりましたよ。
アピールの最初は、主催者である関西ネットから。今の日本と韓国の社会情勢の落差、問題解決に向けて何が必要かという発言をしました。
その次は、関西ネットの水曜ダンサーズと希望ナビによる、「パウィ・チョロム」のダンス。圧巻です!これだけ多くの人数でダンスすると、さすがに映えます。若い人のダンスは素晴らしいけれど、水曜ダンサーズも負けていませんでしたよ。
希望ナビの代表からは、「『慰安婦』被害者が最近も2人亡くなられた。解放後70年たってもまだ解放されない被害者がいる」
「私たちは日本に反対していない。本当仲良くなるためには、このような問題を解決すべき。謝罪し反省することは、恥ずかしいことではない」
と、アピールがありました。その最中にも、路上ではヘイトな連中が街宣カーで「朝鮮人出ていけ」などと意地汚い言葉を頻発しており、日本に住む私たちとしては未来ある若者たちに申し訳なく思う一方、このようなことを日本で言える韓国の若者たちに本当に希望と未来を覚えました。
続いて希望ナビは、最近亡くなられた二人のハルモニとセウォル号の犠牲者を追悼して、「千の風になって」に乗せたカードセクションを行いました。これは日本では見ることのないアピール方法でしたので、感銘を覚えましたよ。日本軍「慰安婦」制度とセウォル号のために犠牲になったたくさんの人たちを追悼する気持ちに、見ている私たちも涙を抑えることができませんでした。
もちろん日本の若者も負けてはいられません。日本の若者からは「テロリストを許さないというが、植村記者とその大学に対する強迫行為はテロではないのか!」と、今の情勢を見事に射抜くアピールがありました。
その後、ふたたび希望ナビの歌とダンス、そして関西ネットの歌姫たちからも歌の披露を行い、最後に全員で力強くシュプレヒコールを行いました。
日本軍「慰安婦」問題は、日韓の外交上の政治問題のように語られる昨今ですが、私たちは被害者の人権を守り、尊厳回復を行うという一点で完全に心をひとつにしていました。なにが外交問題だって? 私たちはそんなくだらない地平に立ってはいません。日本に住む私たちは被害者に思いを馳せ、そして希望ナビの人々も被害者のために行動すると同時に、今回の日本平和紀行で多くの在日コリアンと交流し、日本による植民地主義と分断の歴史を学びました。
立場の違いは当然のごとくあるものの、私たちを隔てるものは何もありません。
未来は安倍首相や在特の連中にあるのではなく、手を携え合える私たちのものだと実感しました。
それを現実のものにできるのも、日本に住む私たちの課題です。
日本に住む皆さんも、希望ナビのように、希望を胸に頑張りましょう!
次回の大阪駅前水曜デモは3月4日19時から。みなさま、来月ヨドバシカメラ前でお会いしましょう!
(だい)
