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日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク

Author:日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
わたしたちは日本軍「慰安婦」問題解決のため、関西を中心に活動しています。

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サンフランシスコ市議会で「慰安婦」碑建設に関する決議が実現!
みなさま

先日、サンフランシスコ市議会で出された「慰安婦」碑建設のための「決議案」に団体賛同署名のお願いをしました。
短い期間の間、20余団体のみなさまから賛同が寄せられました。

現地の美穂kim Leeさんよりとり急ぎお礼と、この間の報告が送られてきましたので、
取りまとめてお送りします。
長いですが、ぜひ最後までお読みください。
(日程)
16日「女性地委員会」
17日記者会見と「公聴会」、李容洙ハルモニの受賞式
  ↓
公聴会の様子はこちらでご覧ください。

22日 決議案採択 
   ※時差の関係で決議案採択の結果は23日の午後以降になるでしょう。

つい先ほどの連絡で、未確認だった議員が賛成に回ることが確認されたので、現在11人中7名が賛成で、
結果はほぼ明らかとなりましたが、今後のために全員一致を目指したいとのことです。

明日、結果が届き次第、また連絡します。

今回、橋下市長が議会あて公開書簡を送りましたが、ほとんど誰からも関心を持たれていません。
問題なのは日本政府が背後で多額のお金を出し、日本人新1世に対する影響力を強めていることです。
こうしたことから、日系アメリカ人社会に分断と悪影響を及ぼしていることは本当に腹立たしいです。

(P)




みなさま

この間サンフランシスコで起こっている状況に関心を寄せてくださり、また大阪をはじめ各地の団体から賛同が寄せられたことで、橋下市長とは違う意見の人々がいることを強く印象づけることができました。
16日に「女性地位委員会」があり、本来なら今回の決議案に対してサポートする立場にあるエミリー・ムラセ事務局長が大阪姉妹都市委員会と密接なかかわりがあること、日本政府からの後押しもあって、決議案が委員会で取りあげられないよう働きかけを強めています。結果、「女性委員会」は決議案に賛同せず、2名の委員による賛同に終わりました。

翌17日は公聴会の前に正午より記者会見を行い、日本からの賛同団体について報告、日本の人々が反対しており、この決議案を、日本人を攻撃するものだとする見方は間違いであることを主張することができました。この間積極的に決議案支援に回ったマー議員は、姉妹都市の大阪でも決議案は求められているのだ、と力説した。
続く公聴会で、李容洙ハルモニは礼服をまとって着席、大きな議会ホールは満席で、「慰安婦」法案賛成派の私たちは、300ほどの黒色に被害者の象徴である黄色の蝶を描いたお揃いのTシャツを準備し、団結した立場を表現することができた。
マー議員は、この決議案を紹介するスピーチでまず反対派であり、詩人のジャニス・ミリキタニの詩を朗読したのが印象的でした。ジャニスは、日系アメリカ人の補償問題では補償・啓発・謝罪などを米国政府に求め、その体験を詩に綴って出版されているので、「矛盾している」という批判をも込めた行為だったのかもしれません。でも、「沈黙を破らなければいけない、その行為をたたえ、支えなければいけない」という詩のメッセージは、心を打ちました。
この公聴会は、マー議員が委員長を務める公共サービスの委員会で、メンバー3名の議員がすべて賛成をすれば、次のステップとして、決議案が次の議会で採決されるように推薦されます。委員会で3名全員が賛同をすれば、議会ではさらにあと3名の賛同があれば、通過することになります。ジェーン・キムは、コリアン系の進歩的議員で、アバロス議員も賛同が確認されています。決議案の文章の変更を求め続けてるウィーナー議員は、「日本だけではなく、コンゴ、東南アジアなど、人身売買・性的トラフィッキングが問題になっている場所も含めるべき」と、主張しています。11名のうち5名が反対しても、決議案は通るので、およそ勝利は期待できます。
公聴会は、3時間以上続きました。というのも、賛成派も反対派も大人数で出席し、列をなして発言が行われたからです。反対派が大勢現れるだろうと思っていましたが、それにしても100名以上か、サクラメントや、日本からまでも登場していました。目良(めら)コウイチ氏は、グレンデールの「慰安婦」碑に反対して、グレンデール市を起訴した張本人であり、ロサンゼルス日本領事館とも連絡をしあっていたことが明らかになっている人物で、彼も証言しました。グレンデールの反対派を占めていた数々のおなじみの人物も皆来て証言をしたのです。
彼らの証言や、反対の主な特徴は以下のようなものです。
1、とにかく日本愛国者をかき集めて、被爆者、女性、お年寄り、若い心理学者など、多様な背景、視点から反対の意を表明。
2、セーラ・ソー(韓国系大学教授)の本が多くの人に引用され、被害者の証言には疑問があるとの指摘がなされた。
3、「慰安婦」碑は韓国と中国が主敵で日本を封じ込めるために展開している運動だと主張し続けている。「慰安婦」の正義を求めるグループが多様な団体で構成されているのも関わらず、「中国市民・政府の主導」などと日本語メディアが報道したり、証言でそう言われたりした。

彼らは、今回は、今までのように「慰安婦は娼婦だった」、「歴史的に証拠が何一つ見つかっていない」などとは言わず、社会の「和」を維持するため、コミュニティの分断を防ぐため、日本人バッシングを防ぐため、と訴えることがより効果的ではないかと考え始めています。

問題は、日本人らが日系人の歴史的「恐怖」を悪用し、反対派の勢力の強化を図っていることで、そうなると、日本人から独立した日系人の立場や意見など、混乱してくる可能性があります。(日本人が日系人を代弁して、外部者には区別がつかなくなってしまっている)現に新一世は、日本政府をバックにしており、日系人コミュニティの人口・資源、資金、政治程影響力に比べて、新一世の右翼・反対派勢力は、ジャパンタイムス紙が報道したところによると、この決議案に対抗するために5億ドルの予算を設けているらしいとのことです。

17日は、実に多くの日本人や、サンフランシスコ・大阪姉妹都市委員会のディレクターなど「仲間」を集結し、多分ホテル代や、交通費、コーディネーション、食事代などもしっかり確保しているのでしょう。日本や、サクラメントや、ロサンゼルス方々から足を運ぶ100人以上の人々を動かすお金は、やはり政府からでているのでしょうか。現に、グレンデールでの公聴会で反対を表明した同じ顔ぶれの方々が今日も来られています、と、グレンデールから来て、ハルモニの通訳を務めてくださった方が証言されました。

アメリカでは、この決議案に関心があるような人たちでも、日本の安倍政権が憲法を改悪したり、今回のように安保法案を無理やり通したり、そういった数々の行為がすべて再び戦争国家となるための「準備」段階だという見方は定着していないどころか、日本で何が起こっているか、全く眼中さえない場合が多いのです。日本国内で、どれだけ日本の過去の戦争責任問題自体が消されていっているかも、認識がないのです。だから、「慰安婦」碑が、「事実を記憶に残す」というたった一つの目的だけのためでもどれだけ大切なのか、理解ができないのです。戦時中女性に対する性暴力が「人道に対する罪」であると、国連が断言したのも、そもそもは、日本軍「慰安婦」の方々や元ユーゴスラビアの勇気ある女性たちが沈黙を破ったことに端を発し、それだけでも慰霊碑などを設けて私たち後継者の感謝の意を形に残すことは、有意義ではないか、と、女性人権法律家のジュディス・マーキンソンも言っています。
日本国内で、謝罪の欠如だけではなく、アクティブに「慰安婦」制度の存在自体を抹消し、もと「慰安婦」女性らを嘘つきや「娼婦」呼ばわりし、非難轟々の嵐に晒しているという現実は、アメリカでは伝わってないようです。加えて、日本政府自体が、直接出向いて、クマラスワミ氏や、マクグローヒルズ教科書出版社の著者のハワイ大学のジーグラー教授などにも政治的にプレッシャーをかけたということも、一つ一つの「事件」として一度報道されただけで、その一つ一つの事件が関連して、どういった文脈の中で分析、理解されるべきなのか、そういった教育の場が未だ欠如しているため、それが今後の課題だと思われます。

現在、日系コミュニティは、未だバックラッシュに対する懸念や、あれよと言う間に外部者らに「振り回された」という心境も混乱も残っていますし、日本人新一世との間に今までなかった緊迫感が充満しているのも事実です。地政学的な問題のとらえ方(中国と韓国対日本)の枠にとらわれている側、いない側で問題意識のズレが生じたり、と、とても緊迫した環境に置かれています。決議案が通ったとしても、慎重に進めなければなりません。というのも、日本の外務省は、世界で「正しい歴史」を成立させるために、前年度よりも3倍の予算を確保して外交に使うとしています。サンフランシスコの決議案反対のためだけに5億ドル確保しているとすれば、まだまだ予算は残っているでしょう。決議案通過後は、今度は導入のプロセスですが、その過程で、結果に達することがないように、妨害が入るであろうことはほぼ確実だと思われます。コンゴも櫻井よしこが言った通り、「主敵は中国で、戦場はアメリカである」とすれば、今回サンフランシスコで幕を切ったばかりの長期バトルを予期するべきだと思います。
そのためには国際連帯が欠かせないのです。
みなさま、よろしくお願い致します。

Miho Kim Lee


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ニュース | 22:08:13
[挺対協声明] 過去を反省せず民主主義を壊し戦争へと疾走する日本政府を強力に糾弾する  安保法制を即刻廃棄せよ
[挺対協声明]
過去を反省せず民主主義を壊し戦争へと疾走する日本政府を強力に糾弾する
安保法制を即刻廃棄せよ

戦後70年、日本社会が大きく揺れ動いている。 安全保障関連法案(安保法案)が7月16日、衆院本会議で可決しアジアに戦雲をもたらした後、8月17日に参院平和安全法制特別委員会で強行採決、19日明け方には参院本会議で政権与党により強行可決され、法案が成立した。2015年にアメリカを訪問した安倍晋三首相が、オバマ大統領に約束した関連法案の夏までの成立を果たしたものだ。

こうして日本は法によってアメリカなど「密接な関係にある他国」に対する武力攻撃が発生した場合、「存立危機事態」と認定される6つの事態が起これば集団的自衛権の行使が可能になった。これにより 平和憲法と呼ばれる憲法9条によって「戦争しない国」であった日本は、着々と「戦争のできる国」へと向かうことになった。

この採択をとりまき、日本社会ではこれまでにない抗議の声が叫ばれた。多くの人々が国会前や各地の街頭に繰り出し、またはSNSを通じて強い憤怒をあらわにした。特に学生を中心とした勢力が 日本の民主主義と平和を守るため立ち上がった。にもかかわらず、安倍政権は憲法を蹂躙し、これほど多くの国民の意思を踏みにじり採択を強行した。日本の民主主義が粉々に砕かれ、さながら独裁政治が気勢をあげた様である。

日本は戦後、戦犯国であったにもかかわらずアメリカの庇護の下、平和憲法をつくり軍隊を持たない「平和な国」を享受してきた。その反面、戦争や植民地支配で被害を受けてきたアジアの国々では、日本政府に無視されたまま苦痛の歳月を送り、多くの犠牲者は無念のうちに亡くなっていった。日本の「平和」はそのような被害と人権蹂躙の上の見せかけの平和であったが、平和憲法は一方で再び戦争ができないようにする最小限の制御装置でありもした。ここにきて、そのたがを外し帝国主義日本の復活を夢見る日本政府の姿は、戦後70年を迎えて発表した「安部談話」で論じた美辞麗句の平和が真っ赤な嘘であったことを赤裸々にあらわした。

日本軍「慰安婦」被害者の涙がやまない現在、いやその涙をとめる意志さえない日本政府に当初から平和を論じる資格はないが、公然と平和の脅威者となりアジアと世界に向かって銃を向けることとなった。よって私たちは、侵略と戦争のための足がかりとなる安保法制強行採決を強く糾弾し、即刻廃棄するよう要求する。どのような安保論理であっても今回の安保法制は正当性を持たない。平和を破る戦争準備法案を安保法と偽るなど言語道断な話である。

分断という悲劇を抱え戦争の脅威から一時も逃れることのない韓国政府も、このような日本の戦争行脚に強い姿勢で対応することを望む。日本軍「慰安婦」問題をはじめとした日本の戦争犯罪を解決し真の平和を牽引しなければならず、THAADミサイル配置などで韓国が米日の東アジア地域ミサイル防衛に編入し、新たな対決構図を形成し戦争に合流してはならない。

何より平和憲法をつくった当事国であるアメリカが、ここにきて自国の利益と安保を前面に押し出し日本を戦争同盟国として武装させていることを、私たちは看過することはできず、その責任を厳重に問う。

日本の安保法案採択強行という初の惨事を前にして、私たちは世界各国とともに平和を求める日本市民と連帯し戦争へ向かう日本の暴走を必ず止めるだろう。
2015年9月19日

韓国挺身隊問題対策協議会 / KNCC한국기독교교회협의회 여성위원회 / 감리교여교역자회/ 감리교여선교회전국연합회/ 기독교대한감리회여선교회전국연합회 / 기독여민회/ 기장여신도회전국연합회/ 새세상을여는천주교여성공동체/ 여성교회 / 예장전국여교역자연합회 / 원불교여성회 / 이화민주동우회/ 전국여성연대 / 평화를만드는여성회 / 한국교회여성연합회/ 한국기독교교회협의회 여성위원회/ 한국여성단체연합/ 한국여성민우회/ 한국여성의전화 / 615와함께하는우리여성회(준) / KIN(지구촌동포연대) / 간토대진재조선인학살 진상규명과 명예회복을 위한 한일재일시민연대 / 경기자주여성연대 / 경남여성연대 / 경남여성연대 / 고양여성회 / 공점엽할머니와함께하는해남나비 / 구로여성회 / 근로정신대 할머니와 함께하는 시민모임 / 나눔의 집 / 남해여성회 / 당진평화의 소녀상 건립 시민 추진위 / 독도수호대 / 동백여성회 / 마포우리동네청년회 청년나비 / 민족문제연구소 / 민주노동당여성위원회 / 민주노총여성위원회 / 부산여성회 / 부천새시대여성회 / 부천여성회 / 분당여성회 / 사천여성회 / 서산평화의소녀상 건립시민추진위원회 / 서울여성회 / 세종 평화의소녀상 건립 시민추진위원회 / 수원일하는여성회 / 성남여성회 / 수원평화나비 / 수지여성회 / 아시아평화와역사교육연대 / 안산여성회 / 안양나눔여성회 / 안중근기념사업회 / 야스쿠니반대공동행동 한국위원회 / 양산여성회 / 양주여성회(준) / 오산여성회(준) / 용인여성회 / 울산여성회 / 의정부두레여성회 / 의정부평화비 건립 추진위원회 / 이천여성회 / 일본군‘위안부’ 문제해결을 위해 날아오르는 희망나비 / 일본군'위안부'할머니와 함께 하는 마창진시민모임 / 전국교직원노동조합 / 전국여대생대표자협의회 / 전국여성농민회총연합 / 전국역사교사모임 / 전주 평화의소녀상건립시민추진위 / 정의당 여성위원회 / 조선학교와 함께하는 사람들 몽당연필 / 지구를살리는청주여성모임 / 진주여성회 / 천안평화의소녀상건립추진위원회 / 태평양전쟁피해자보상추진협의회 / 통일여성회 / 평택여성회 / 평화나비네트워크(서울/경기/인천/대구/부산/충청/춘천/진주/제주 평화나비, 서울대평화나비,중앙대평화나비,서울연합평화나비,신촌연합평화나비,명지대평화나비,숙명여대눈꽃나비,건국대쿠터플라이,서울여대슈터플라이,고려대평화나비,성신여대 평화나비, 이화가 일본군 '위안부' 문제 해결에 나서는 이화나비, 동덕여대 평화나비) / 평화나비대전행동 / 하남여성회 / 한국노동조합총연맹 / 한국정신대연구소 / 함안여성회 / 합천여성회 / 화성여성회 / 흥사단 / 대전여성단체연합 / 대전여민회 / 대전여성정치네트워크 / 대전여성장애인연대 / 대전평화여성회 / 여성인권티움 / 풀뿌리여성마을숲 / 실천여성회 ‘판’ / 햇살사회복지회


挺対協 | 03:48:29
橋下市長の「慰安婦」問題をめぐるサンフランシスコ市議会への公開書簡に抗議する
みなさま

橋下市長が8月27日にサンフランシスコ市議会あてに公開書簡を送ったことは、すでにお知らせしたとおりです。
その内容は以下の大阪市HPで紹介されています。
あまりにひどい内容で、看過できないと考え、関西ネットとして抗議文を書きました。
ぜひお読みください。



2015年9月15日
橋下徹 大阪市長
日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク


「慰安婦」問題をめぐるサンフランシスコ市議会への公開書簡に抗議する

大阪の姉妹都市であるサンフランシスコ市において、かつての戦争で犠牲となった「慰安婦」被害者を記憶し、再び繰り返させないための「慰安婦」碑の建設を進める市民の動きがあります。それに対して日本から「なでしこアクション」ら「日本の戦争犯罪の汚名を晴らし尊厳を取り戻す」ことを目的とするグループが米国内議会に押しかけ、日系コミュニティの分断を図るなどの卑劣な行為も行われています。
こうした動きに同調するかのように、橋下市長も8月27日付でサンフランシスコ市議会あて公開書簡を送りました。その内容は橋下市長のこれまでの発言、すなわち、「慰安婦という人たちが軍に暴行、脅迫を受けて連れてこられたという証拠はない」(2012年)、「(戦場で)精神的にも高ぶっている猛者集団を休息させてあげようと思ったら、慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる」(2013年)などに沿ったもので、自らの歴史認識と「慰安婦」問題に対する歪んだ主張を披歴したものです。
書簡では、記念碑は旧日本軍による「慰安婦」問題だけでなく、「世界各国の軍」によって性の対象とされたすべての女性に対するものでなければならないと述べられています。橋下市長はこれまでも「どこの国にもあった」「なぜ日本だけが言われるのか。アンフェアだ」との発言を繰り返しています。自ら「過去と現在を直視すること」の必要性を訴えながら、日本が行った加害の歴史を直視する気はまったくないようです。
「慰安婦」問題が国際社から注目され、日本政府に早急な対応が求められている理由は三つあります。ひとつは、まさに慰安婦制度は立案から募集、設置、管理に至るまで、すべて旧日本軍の責任の下で行われたという点で、日本政府がその責任から逃れることはできないということ。もうひとつは被害者が自ら名乗り出て証言していることです。勇気をもって日本軍による性暴力を告発した数多くの被害者に対し、その事実を認め、直ちに尊厳の回復措置を行うのは当然のことです。三つ目に、日本政府は24年間、被害者の訴えに正面から向き合ってこなかったばかりか、安倍首相、橋下市長をはじめとして、事実を歪曲し、被害者を貶める発言が後を絶ちません。そのことに国際社会は大きな懸念をもち、各国決議や国際人権委員会での勧告につながっています。
橋下市長は「慰安婦」問題は「日韓条約」をもって解決済みであり、韓国政府が今になって「人道に対する罪でもない慰安婦問題を、まるでそうであるかのように巧みに論理展開」していると非難しますが、日韓条約が結ばれた1960年代、存在すら明らかにされていなかった「慰安婦」問題を解決したとみなすことはできません。
また、「国民基金で各国の実情に合わせて解決を図った」というのも事実に反しています。実際は限られた地域を対象に、しかも、被害者の意向を聴くこともなく行われた事業をもって「解決済み」とすることは不可能であり、国際社会も「日韓条約」「国民基金」で解決したとは認めてはいません。
橋下市長は「慰安婦」碑に旧日本軍の行為が刻まれ、広く報道されることによって、世界の人々にこの問題が日本軍による特異事例として非難されることを危惧しているようです。
残念ながら日本軍が進軍するあらゆる場所に朝鮮人女性らを「慰安婦」として連れ歩き、あるいは現地の少女や女性たちを慰安所に閉じ込めて性奴隷としたことは紛れもない事実です。日本軍が行った行為を立証する証拠資料や証言は数多くありますが、1993年の「河野談話」以降、政府は一切の調査を行わず、民間による調査・研究で明らかにされた証拠資料を提出しても収集・検証作業さえ行わず、放置しているのが現状です。
書簡は「女性の尊厳と人権が戦場においても守られる世界をめざす」「女性の人権が尊重される世界を」と繰り返していますが、「慰安婦」被害者が日本政府による解決を求めて今まさに訴えているときに、これを否定し続ける姿勢こそが被害者の尊厳を踏みにじる再度の暴力にほかなりません。
書簡は最後に、過去の過ちを直視し、犠牲者に思いをはせることで同じ過ちをくりかえさず、次世代の若者がともに協力しあえる環境作りを提唱していますが、そうであるならまずもって歴史的事実を記録し、教育を通じて伝える役割があるはずです。しかし、現実には「慰安婦」問題をはじめ、加害の事実を記述せず、戦争賛美と差別・排外を基調とする育鵬社版教科書の採択が大阪府下で突出していることをどう説明するのでしょうか。
橋下市長はサンフランシスコ市民らによる、被害者の勇気を記憶し、再び繰り返させないための行動にこそ賛意を示し、自らも被害者の声に耳を傾けるべきではないでしょうか。

私たちは橋下市長に以下のことを求めます。
1、「慰安婦」碑をめぐり、サンフランシスコ市議会への圧力を直ちに止めること。
1、「慰安婦」被害者への数々の暴言、歴史の否定について発言を撤回し、謝罪すること。
1、公人としてあるまじき女性蔑視発言を繰り返し、大阪の文化や民主主義を壊した責任
を取って直ちに辞任すること。


抗議文 | 07:19:52
中原道子著『歴史は墨でぬりつぶせないーアジアの歴史と女性の人権』
中原道子『歴史は墨でぬりつぶせないーアジアの歴史と女性の人権』(スペース伽耶)を読み終えました。

VAWW-RAC共同代表で早稲田大学名誉教授である中原道子さんは、日本軍「慰安婦」問題アジア連帯会議のたびにお見かけするのですが、発言がいつも鋭く、また「私は学者である前に一人の市民だ」と仰っているのを聞き、とてもかっこいい生き方の人だなと思っていました。今回、こうして講演録や書かれた原稿が一冊のブックレットにまとめられ読む機会を得たのですが、その思いは一層深まりました。

このブックレットはもちろん日本軍「慰安婦」問題を軸に編集されていますが、その内容というよりは、そこからかいま見える中原さんの「視点」に新鮮さを覚えます。
例えばグァムの話。グァムは日本が唯一占領したアメリカの植民地で、そこにも日本軍は慰安所を作り、グァムの女性たちを「慰安婦」にしていました。そういうところに「ルンルン気分で新婚旅行」に行けるかと問い、「沖縄に駐留している海兵隊が今度グァム島に移るということを、私たちは手放しで喜べますか?」と問います。
例えば公文書の話。公文書は男性が書くものだと言い、植民地の女性には満足な教育など施されなかったと指摘します。そして「だから『慰安婦』募集の新聞広告を見て、『わたし働きます』なんて言ってくる女性なんかいないです」と喝破します。「公文書だけで歴史は書けない」と。
そして天皇制。この問題に関して、中原さんの舌鋒は一層輝きを増します。「かれ(昭和天皇)は戦争については非常に深い知識を持ってますでしょ?」
「どうして国民のことを考えなかったのかと聞くのもわたしは酷だと思います。かれにとって、一番大切なことは皇統を絶やさないことで、そのほかのことは二の次三の次だという、そういう教育を受けてきていたと思います。でも支配者としての責任はありますよね。そういうことでわたし、天皇に対しては、許せないという気持が非常に強いです。」
そういう、悔しいかな日本社会ではタブーとされている重たい課題に触れていて、颯爽とこう言うのです。
「わたしは生涯一度でいいから共和国に住みたい。世襲の絶対的な存在のいない民主的な共和国、日本共和国というのに住みたいな、と思いますけれど、夢でしょうね。」

別に目から鱗が落ちるようなことをおっしゃっているわけではないのです。ただ、そういう言葉が自然に出てくることが、私にとっては驚きなのです。
日本軍「慰安婦」問題を私のような人間が語るとき、とても身構えて重たく語ろうとしてしまいます。それは間違ったことではありません。だって重たい課題なのですから。だけれども、中原道子さんがそれを語るとき、辛辣な内容であるにもかかわらず、とても等身大で、説得力をもって聞こえるのです。
安直な言葉でいうなら、ただただカッコイイのです。
戦争を肌で覚え、教科書に墨を塗ることで価値観が転回するのを感じ、現人神が自己保身に汲々とした権力者だと知る。それを身を以て体験したものにしかわからないリアリティが、中原さんの言葉に息づいているのだと思います。

そういう身体性を持つ中原さんが日本軍「慰安婦」問題の本質を語るとき、全くその通りだと理解している事柄でも、私には新鮮に聞こえます。
「この問題の本質は日本を含む東アジア、東南アジア、太平洋の国々に生きる少女・女性が、日本軍により、何年にも渡り奴隷状態におかれ、残酷な性暴力を受けたという事実です。一人一人の少女・女性が自らの意思に反して、長期間、監禁され、複数の男性との性交を強いられたことです。結果として、肉体も精神も、回復が不可能なほどの深い傷を負い、さらに戦後解放されてからも、社会的には人間として恥辱と差別の中で苦しい人生を生きなければならなくなりました。これほど残酷な犯罪があるでしょうか。」
全く、思想とは生き方の中にあると実感するのは、私だけでしょうか?
言葉は思想と行動に裏打ちされると感嘆するのは、私だけでしょうか?

これは日本軍「慰安婦」問題の、学術ではなく、思想を学ぶ一冊です。感受性豊かな世代に勧めたい貴重な「入門書」です。
ぜひともお読みください。(だい)


文化 | 22:19:30
【緊急行動】サンフランシスコ市の「慰安婦」像を阻もうとする橋下市長らの行動を許すな!(団体賛同署名のお願い)
 みなさま

 先週、米国サンフランシスコ・ベイエリア在住のMiho Kim Leeさんより、主に大阪に拠点を置く団体、グループや組織あてに次のような依頼が来ました。

 先月、サンフランシスコ市議会に「慰安婦」碑の設置を求める決議案が提出されました。
 サンフランシスコ市では、これまでもホロコースト、エイズ、ゲイ迫害など、多くの人々の命を奪った不正義を記憶し、2度と同じ過ちを犯すことのないよう、慰霊碑を建ててきた歴史があります。

 ところが、この流れに対抗するように、日本の「なでしこアクション」ら極右団体がこれを阻止するため、領事館などを通して日本政府の協力を得ながら、歴史歪曲に活発に取り組んでいるとのことです。
 決議案の公聴会に押しかけ、「日本の戦争は聖戦だった」「(「慰安婦」は)ただの娼婦」等と主張しました。

 決議案は委員会に回され、次の公聴会は9月17日です。
 そこを通過した後、万事上手くいけば、22日の市議会会議にて正式に採択される見込みです。

 右派の人々は「慰安婦」碑の建設目的は日本バッシングにある、などと批判を繰り返しています。
 そうした中、産経新聞がこの問題を報じると、橋下大阪市長は記者会見で、この決議案に反対する要請文を送る予定であることを明らかにし、しかも、「慰安婦」碑の建設によって姉妹都市ステータスも考え直さざるを得ないということを示唆しました。

 私たちはこうした情報を受けて大阪市役所に確認をしたところ、橋下市長がサンフランシスコ市に充てて27日に書簡を送ったことが明らかになりました。
 橋下市長の書簡および記者会見についてはこちら

 これに対し、私たちは団体署名をよびかけます。[用紙はこちら(Word)]
 9月17日の委員会で決議案が採択されるには多様なコミュニティからの多くの力が必要です。また橋下市長や「なでしこアクション」のような日本軍「慰安婦」被害者を傷つけるような行動を許さないためにも、そしてサンフランシスコの人々に「日本に住む人はそんな人権意識の欠如した人間ばかりじゃない」と示すためにも、日本の市民の行動が必要不可欠です。
 ぜひとも、趣旨をご理解頂き、お知り合いの組織・団体様にも呼びかけをお願いたします。

 みなさまの周辺でも呼びかけてくださるよう、ご協力よろしくお願いします。

<賛同署名の送付先>
mihola@gmail.com
Japan Multicultural Relief Fund (日本多文化救済基金)
共同代表 美穂・キム・リー

第一次集約:9月8日(火)
第二次(最終)集約:9月15日(火)(必着)


 現地における8・14日本軍「慰安婦」メモリアル・デー決議書の翻訳文は、追記のとおりです。


2015,8 チラシ 2のコピー 
(写真は橋下市長に抗議する関西ネットのビラ) 


続きを読む >>
アクション | 22:29:34
サンフランシスコ市議会「決議案150764号(「慰安婦」記念碑建設要請)」への支持を求める賛同書
私たちは、サンフランシスコ議会あてに賛同書を送りました。
ぜひお読み下さい。



2015年9月15日
The Honorable XXXXX
Board of Supervisor District X
City and County of San Francisco

「決議案150764号(「慰安婦」記念碑建設要請)」への支持を求める賛同書

(組織名) 日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
Kansai Network for Justice of the Japanese Military "Comfort Women" Issue

XXXX議員殿


 私たちのネットワークは2009年5月、日本軍による性暴力を受けた被害者に対して、日本政府が謝罪と補償を早期に実施することを求めて、大阪府、京都市、兵庫県、奈良県の団体・個人で結成しました。関西地方の各地方議会での意見書・決議の採択、署名運動の実施、集会や映画上映会などに取り組む一方、「日本軍『慰安婦』問題・解決全国行動2010」の関西ブロック担当として、全国集会や院内集会などでの行動を積み重ねてきました。とりわけ、2012年より続く橋下大阪市長の「慰安婦」問題への暴言に対し、一貫して抗議の声をあげ続けてきました。私たちは2010年、大阪市議会において日本政府に対する「慰安婦」問題の早期解決を求める意見書の採択を実現させました。しかし、2014年、橋下市長の下でこれを覆し、「慰安婦」問題を虚偽と決めつけ、不当に貶められた戦没者の名誉回復を求める意見書が可決されました。こうした「慰安婦」の歴史を否定し、被害者を貶める「意見書」は右派の人々によって各地の議会でも可決されてしまいました。
この度、サンフランシスコ市・郡議会が審議している「決議案150764号(「慰安婦」記念碑建設要請)」に対しても、様々な反対や妨害があることと思いますが、屈することなく決議されるよう、強く支持を表明します。

 国際社会は、被害者の証言と歴史研究の結果をふまえ、性奴隷制度、強制連行の事実を確認し、被害者への謝罪・補償を求める勧告や決議を、日本政府に対して何度も提出しています。それにもかかわらず、日本政府は「慰安婦」制度に関する責任の所在を濁しており、さらには歴史歪曲活動をサンフランシスコを含む世界各地で展開していることがもはや明らかになっています。

 日本政府は1990年代初頭に、当時の内閣官房長官、河野洋平を通じて、日本軍が慰安所の設置、管理また「慰安婦」の移送、募集に関与したこと、募集と慰安所での強制性を認め、「お詫びと反省」を表明しました。しかしながら、日本の一部に、「慰安婦」の存在を一貫して否定しようとする人々がいます。大阪市の橋下市長は、そのひとりです。橋下市長は2013年5月、「慰安婦」は兵士に「休息」を与えたもので、「必要」だと述べたことで、支持率が大きく低下しました。今年5月の「大阪都構想」をめぐる住民投票で敗北するや、任期切れとなる今年12月で「政界から引退」することを表明しています。

 サンフランシスコにおいても、国際社会や日本の多くの市民同様に、真実を直視した歴史を捉え、このような行為が再度繰り返されることがないよう、次世代に継承する義務を全うし、私たちはその意図を共有するものとして、決議案が採択されることを強く願うばかりであります。「慰安婦」記念碑の建設は、サンフランシスコの市民と政府が、このような人道に反する行為、犯罪行為を再発させないという強い決意を示すものだと理解しています。日本の大多数の人々も、この決意を支持するでしょう。
 したがって、私たちは、貴議員にこの決議を支持するよう要請します。

以上。


抗議文 | 09:42:14
VAWW-RAC編「日本人「慰安婦」 ―愛国心と人身売買と―」
 「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクション・センター編「日本人「慰安婦」 ―愛国心と人身売買と―」(現代書館)を読み終えました。

 日本人「慰安婦」問題は棘のような存在です。日本軍「慰安婦」問題に関心のある者はみな、日本人「慰安婦」被害者を常に気にかけているのに、目の前の政治課題になかなか据えられないでいます。被害者の尊厳回復を日本の問題として闘う中で、被害者が名乗り出ていない日本人「慰安婦」問題はどうしても後回しになってしまいがちです。目を背けているわけではないのに取り組みが後回しになってしまう、そういう後ろめたさが私の中にあります。
 一方で、橋下市長や小林よしのりのような詭弁家がいます。橋下市長は「慰安婦」制度は必要だったと主張し、米軍は沖縄の風俗産業を活用すべきと言うようなことを平気で言います。小林よしのりは、名乗り出ていない日本軍「慰安婦」は立派だと褒め称えます。ふたりにとって日本人「慰安婦」は、被害者ではありません。
 そういう感覚は、多くの日本人が共有しているものです。
 強制連行はなく、「商売」だったから被害者ではないという感覚も、根底は同じです。かつての遊郭で働いていた女性が「籠の鳥」と言われるような「性奴隷」(認めたくない人のために「債務奴隷」と言い換えてもいいです)であったと知っているにもかかわらず、あるいは「人さらい」に売られたような人もたくさんいたということを知っているにもかかわらず、「商売だから」「どこにでもあった」という言葉で正当化しようとするのです。

 日本軍「慰安婦」にさせられた女性は、「被害者」なのでしょうか?
 当然、「被害者」です。そのことをこの本は明快に答えてくれます。ある女性はあふれる前借金から逃れるために「慰安婦」となり、ある女性は人身売買の犠牲となり、またある女性は就業詐欺に遭い、軍属であった女性が「慰安婦」にさせられた例もあったようです。その全てが当時においても法律違反・犯罪でした。そしてそこにおける日本軍・政府の組織的関与は明らかです。
 それでも、その簡単な事実を周囲に「納得」させるのは、「理屈」だけではどうしても難しいように感じてしまいます。それは日本人「慰安婦」問題が、現在の性産業の問題と密接に関わっているからです。ほとんどの男性が、橋下市長と似たり寄ったりの女性観を持っていることを、私は知っています。
 そういう意味でも、この本の中に紹介されている菊丸さんの人生を紹介した記事、あるいは城田すず子さんをはじめとしてこれまで雑誌等でわかっている限りの日本人「慰安婦」にさせられた女性たちの人生をまとめたコラムは、秀逸でした。また「業者」をやっていた男性からの聴き取りも。こういう一人ひとりの生に触れると、理屈ではなく感情で、日本人「慰安婦」もまたまぎれもない被害者であったと納得できます。
 そして特に日本人「慰安婦」の人生に触れると、直接の被害よりも、戦後の責任の重たさを思い知らされます。被害の渦中にあるうちはそれが被害だと自覚できなくても、後にそれは表れるのです。
 名乗り出て、雑誌の取材を受けていた際中に自死した菊丸さん。遺書には
「ほかの女性は利口だったのよ。私のように馬鹿ではなかったのです」
と書き残していたそうです。
 なぜ彼女は人生を自己責任に帰し、命を断たねばならなかったのか。それは本人が自覚するよに、自己責任に言いあらわされるような被害だったのか?
 このルポを寄せた広田和子さんは、こう書いています。
 「菊丸さんの不完全燃焼の人生を、『慰安婦』であったことと結びつけるのは難しい。ただ取材中に感じた菊丸さんの心の奥にある何か、それは『肉体を売った』という事実、そのことから、本人自身が目をそらすことが出来なかったのではないか、泣いたり笑ったりした日常がどんなに多くあっても、心の奥にある事実は消えない。」
 これは日本軍「慰安婦」問題の根っこのところを言い当てていると思います。
 でも、橋下市長や小林よしのりのような御仁には、このことは理解できないんでしょうね。もちろん安倍首相にも。

 人生を狂わされるのが「慰安婦」被害者であるならば、狂わせたのは性奴隷制度であり、戦争であり軍隊です。橋下市長のいうような、慰安所を必要とする軍隊など、本当に必要なのでしょうか?
 安倍首相が談話の中で言う「戦場の陰には深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも、忘れてはなりません」という言葉が、本当に空々しく感じます。安倍首相は海外の被害者ばかりでなく、同胞の「慰安婦」被害者にも向き合っていません。

 日本が戦争への道を歩み始めているいまだからこそ、読まれるべき一冊です。
(だい)


文化 | 00:50:35
9月4日「インドネシアにもあった日本軍慰安所」学習会
大阪市総合生涯学習センター第2研修室で開いたインドネシアの日本軍性暴力に関する学習会では、講師の鈴木隆史さんから、「日本軍政下の性暴力とは?―インドネシア南スラウェシで被害者の声を聞く―」と題して、貴重な証言映像を中心とした講演をしていただきました。
 鈴木さんはインドネシア地域研究の専門家として現地に滞在するうち、被害女性の存在に気づき、2012年から聞き取りを始められました。堪能なインドネシア語と、どんな相手の懐にも飛び込んでいけるお人柄によって引き出す被害証言の数々。撮りためたたくさんの映像の中から今回は3人の女性の被害証言を紹介してくださいました。
 道を歩いている時、銃を突きつけられてトラックに荷物のように放り込まれ、竹で作られた慰安所で8ヶ月近く、何人もの日本兵に強姦され続け、ようやく解放されて家に帰ると「日本人とセックスした女は汚い」と言われて両親に追い出された女性。その後は他家の農作業の手伝いなどをしながら一人で生き抜き、遠い親戚の女の子を養女にして今はその子の世話になっているものの、膝が痛んでも病院に行くお金もないとのこと。南スラウェシには独特の「シリ(恥)」という考え方があり、日本兵に犯されたことは一族の恥として、親に殺された女性さえもいるのだそうです。
 日本軍が作った飛行場の近くに住んでいて、日本兵に銃で脅され、家から100歩も歩かない場所にある壕に、毎夜、強姦されるために通い続けねばならなかった女性。その方は親にも事実を明かさず、その後結婚した夫にも何も話さず、娘さんが17歳になった時、はじめて娘だけに被害を打ち明けました。その娘さんが、脳梗塞のため話せなくなった母親に代わって証言するのですが、証言の翌年、現地を訪れた鈴木さんは、その女性のお墓に案内されることになります。なんと、そのお墓は、女性の遺志により、強姦された壕の場所にたてられていました。女性はそのことで何を後生に伝えようとしたのでしょうか?
 13歳の時、母親と一緒に製糸工場で糸をつむぐ仕事をしていて、すぐ隣にある慰安所に連れて行かれ、その後約一年間、同じ年頃の少女たちと共に大きな一つの部屋に監禁されて、親にもあえず、小部屋に呼び出されては一日数人の日本兵の相手をさせられ続けた女性。恐ろしくて抵抗もできず、ただ叫び声をあげるしかなく、他の少女たちの同様の叫び声が周囲の部屋からも聞こえてきたそうです。お菓子を作って売り、一人で暮らしているその方は、周囲の人たちには被害のことを隠し続けています。そして、もし今、加害者が目の前に現れて詫びたら許すかとの問いに対し、「いまさら遅いわ」と答えます。
 一つ一つの事実の重みが、その事実の前で自分に何ができるか考えることを迫ってくるかのように思われる学習会となりました。(たな)
インドネシア学習会_edited


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集会報告 | 11:08:55
安倍談話を許さない! 安倍首相は日本軍「慰安婦」問題での加害の事実を認め、誠実に謝罪せよ
安倍談話を許さない!
安倍首相は日本軍「慰安婦」問題での加害の事実を認め、誠実に謝罪せよ

 戦後70年目の8月14日、金学順さんが日本軍「慰安婦」被害者として初めて名乗り出られて24年目となる日本軍「慰安婦」メモリアル・デーのその日、安倍首相は談話を発表しました。アジア・太平洋の広い地域におられる戦争被害者たちが高齢になり、次々と亡くなっている中、戦後の節目に出す首相談話としては、被害者が直接聞くことができるたぶん最後の機会になると思われます。にもかかわらず安倍首相は、加害責任を明確にせず、アジアの人々に向けた過去の歴史の反省や謝罪を自分の言葉で述べていません。
これまでの首相談話の基本姿勢を全否定し、ねじ曲げようとする内容に、私たちは怒りを禁じ得ません。今、安倍首相はこの国をアメリカとともに「戦争をする国」にするため、多くの反対の声を無視し、なりふり構わず突き進んでいますが、この談話も、それを実現するためのものであることは明白です。日本軍「慰安婦」被害者だけではなく、日本軍が被害を与えたアジアの人々はもちろん、さらに二度と侵略戦争や植民地支配の歴史を繰り返さないようにと願っている多くの人々をこれほど傷つけ愚弄する談話はありません。私たちは安倍談話の撤回と安倍首相の謝罪を要求します!

 安倍談話では、日本軍「慰安婦」問題について直接触れられていません。「戦場の陰には深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも、忘れてはなりません」という一文はあるものの、それが誰のことを指しているのかわかりません。8月24日、参議院での福島瑞穂議員の重ねての質問に対して安倍首相は、そこに日本軍「慰安婦」被害者のことも含まれていると言及しました。これだけ多くの被害者が名乗り出ていて、また、国際社会からも誠実な対応を求められているにも関わらず、「慰安婦」という言葉を明確に書くことを避けているとは、安倍首相がいかに被害者を無視し、日本軍「慰安婦」制度を認めたくないかということの表れとしか言えません。

 そもそも日本軍「慰安婦」被害者が受けた暴力は、謝罪の言葉も述べず、「深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも、忘れてはなりません」という一言で済ませられるようなことだったのでしょうか。
 韓国に住む金福童(キムボットン)さんは、業者に「軍服の縫製工場でいい働き口がある」と誘われ、中国・東南アジアの慰安所を連れ回されました。言葉も通じない異国で、自由を奪われ、拒否すると殴られました。その業者とは日本軍が選び、「慰安婦」の移送は軍が行っていました。性病検査は軍医が行い、慰安所を建てたのも、もちろん日本軍です。
 中国の桂林に住む韋紹蘭(ウェイシャオラン)さんは、大陸打通作戦で侵攻してきた日本軍によって、突然陣地に拉致・監禁されました。命からがら逃げ延びた時、すでに日本兵の子どもを身ごもっており、生まれた息子は「日本(リーベン)鬼子(クィズ)の子」と周囲になじられて生きてきました。
 フィリピン・ネグロス島出身のエステリータ・ディさんは、市場で野菜を売っている時にトラックで乗り込んできた日本兵に拉致され、日本軍の基地に3週間監禁され、輪かんされ続けました。米軍の侵攻により解放されても故郷で暮らすことができず、記憶から逃げるようにマニラで暮らしてきました。

 このような日本軍「慰安婦」被害者は、日本軍が植民地支配し、また侵攻した国々にたくさんおられます。彼女たちは自由を奪われ、自分の意思とは関係なく日本軍兵士の相手をさせられました。それゆえ、国際的に性奴隷と認められ、国際社会からも早期の解決が求められているのです。このような被害者たちを「深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たち」と他人事のように言い、何の謝罪の言葉も述べないとは、安倍首相、あなたこそが日本軍「慰安婦」被害者の名誉と尊厳を、再び傷つけているのです。

 問題は、日本軍「慰安婦」問題だけではありません。安倍談話は日本の侵略戦争における加害行為について一切触れていません。「戦闘のみならず、食糧難などにより、多くの無辜の民が苦しみ、犠牲」とありますが、一体、だれが戦闘状況を作りだし、苦しみを与えたのかを明確に書くべきです。中国大陸や東南アジアに侵攻した日本軍が住民に対して行ったことは、家々を焼き、逃げ惑う人々を殺し、食糧を奪い尽くすという行為でした、赤ん坊を放り投げて銃剣で突き刺し、手当たり次第に女性をレイプして殺すような残虐行為も行いました。朝鮮人や中国人の強制連行・強制労働による多数の無惨な犠牲も、日本による加害行為なのです。
 さらに、談話では植民地支配の責任を一切認めていません。日露戦争が植民地解放を望む人々を勇気づけたとありますが、その日露戦争こそが韓国併合を決定づけた、その歴史的事実をこそ取りあげ、植民地支配責任を果たすべきです。

 今回、安倍首相は、アジアの戦争被害者に謝罪しませんでした。それどころか、中国残留孤児を養育した中国人や、「敵国」であった米英の元捕虜たちの「寛容」に感謝する言葉のその裏には、今も日本を許せないでいる多くの被害者に対して、被害者たちが「非寛容」ゆえに解決できないのだと、まるで本末転倒の非難を被害者に向けている態度が見えています。
 和解とは、すべての被害者が謝罪を受け入れて赦し、そうしてはじめて成り立つのです。安倍首相は「繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明」してきたと述べていますが、一方で加害の事実を認めず、ことあるごとに否定してきました。日本軍「慰安婦」問題について「強制連行を示す公文書はなかった」と虚偽の閣議決定をし、今でも撤回していません。首相就任直後から河野談話を否定しようと試み、そして今回の談話の中で「歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎない」と言いながら、加害の事実も責任も一切認めず、実質的に村山談話を否定しています。そうしたあなたの行為の一つひとつが、繰り返し被害者を傷つけ、和解を遠ざけているのです。
安倍談話には「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」とあります。ならば安倍首相、あなたがまず率先して加害の事実を認め、謝罪し、被害者に赦しを請うべきです。あなたは金福童さん、韋紹蘭さん、エステリータ・ディさん、その他のたくさんの日本軍「慰安婦」被害者一人ひとりに対して、日本軍が何をしたのか具体的に認め、赦しを請わなければなりません。しかし、今も被害者を傷つけ続けているあなたに、未来の世代に「謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」等と口にする資格はありません。

 私たちは安倍談話を絶対に許しません! アジアの人々とともに平和への道を歩むことができるよう、日本軍「慰安婦」問題の真の解決を勝ち取り、安倍談話を葬り去る日まで闘い続けます!
 

2015年9月4日
日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク


声明 | 15:50:19
橋下市長が「慰安婦」像に抗議し、サンフランシスコ市に書簡を送る
みなさま

サンフランシスコ市の「慰安婦」碑に対して、大阪橋下市長が公開書簡を送ったことを記者会見で明らかにしました。
27日に送り、31日に送達したので、市のHPにアップしたというものです。
記者会見は以下で見られます。
この件に関しては26分頃に約10分、
1時間4分頃にも質問に答えています。

http://www.ustream.tv/recorded/72297777


サンフランシスコ市に送られた書簡は以下のアドレスです。
http://www.city.osaka.lg.jp/keizaisenryaku/cmsfiles/contents/0000323/323435/sankouwabun.pdf

以下は大阪市のHPにある書簡を送った説明です。


 姉妹都市であるサンフランシスコ市の市議会宛に、市長名の公開書簡を送付しました。
 現在、サンフランシスコ市議会において審議中の案件である「サンフランシスコにおける慰安婦の碑または像の設置を支持する決議案」について、姉妹都市の市長としての立場から、現段階で一つの意見として私の考えを伝えるためのものです。
 今回の決議案に関して懸念しているのは、旧日本軍の行為の「特異性」という誤った事実認識に基づいて、碑文に間違った事実が刻まれた慰安婦像や石碑が設置されるのではないかということです。碑文に刻まれ、広く報道されることで、世界の多くの人々がこの不確かな一方的主張をそのまま歴史的事実と信じることに繋がるのではと危惧しています。
 誤解のないように申し上げますが、私には慰安婦の問題を正当化しようなどという意図は、これまでもこれからも全くありません。日本は過去の過ちを直視し、徹底して反省しなければならないと考えますが、一方でこの問題が、過去に日本という国だけが起こした特異事例として矮小化されることがあってはなりません。
 なぜなら、今日もなお、世界各地の紛争地域において女性の尊厳は危機に瀕しており、未来に向けて女性の人権が尊重される世界を作っていくためには、世界各国が自らの問題として過去を直視し、取り組みを進めることが必要なのです。
 姉妹都市サンフランシスコ市には、日本人、日系人が多く住んでおります。次世代の若者がいがみあわずに協力していける環境を作ることも我々の責任なのではないでしょうか。長年にわたり友好関係を築き上げてきたサンフランシスコ市だからこそ、更なる協力によって、ともによりよい未来を構築していけると信じております。
 なお、私の考えを、サンフランシスコ市民の皆様はもとより、大阪市民の皆様を含めて広く知っていただきたいとの趣旨で、公開書簡という形を取りました。この書簡が、この議論についての一助となりますことを期待いたします。

平成27年9月3日
大阪市長 橋下 徹



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ニュース | 22:42:40

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