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【集会報告】 日韓「合意」は解決ではない! ~8.14日本軍「慰安婦」メモリアル・デー 大阪行動~

 8月14日、関西では沖縄から高里鈴代さんをお迎えして、「変えるために、ともに行動しよう」と題して講演を聴き、その後デモ行進を行いました。
 3月に米兵による観光客への暴行事件がおこった時、米四軍調整官が「よき隣人として努めている」とは言うけれど謝罪の言葉はなく、翁長知事は「戦後70年間、よき隣人という言葉も実行されたことがない」と怒りをあらわにしました。
 そんなことがあった直後の5月、うるま市での元海兵隊員による女性に対する暴行・殺害事件がおこったのです。
 高里さんの友人は「20年前のあのとき、基地をなくしておくべきだった」と言ったそうです。95年の少女暴行事件の時、沖縄の人々の怒りに押される形で普天間返還が約束されたというのに、それがなぜか辺野古の新基地建設へと変質していきました。なぜそうなってしまうのか? 今、沖縄で起こっている性暴力被害の状況は、なんと日本軍「慰安婦」問題における日韓「合意」と似ていることでしょう。
 安倍首相も、日本軍「慰安婦」被害者に謝罪の言葉を述べることなく、たかだか10億円で被害者の尊厳回復の象徴である「少女像」の撤去を要求し、その10億も繰り返し「賠償ではない」と念押しします。
 私たちも25年前に解決させておかなければならなった問題を未だに闘い続け、金学順さんや姜徳景さんの「謝罪を」「責任者処罰を」という願いは、「謝罪なき10億円」へと変質させられています。これでは被害者に対して二たび加害行為を行っているのと同じです。
 なぜあのとき解決させることができなかったのか、今なお繰り返されている日本政府の加害行為をなぜ止めることができないのか、怒りをシュプレヒコールに変えてデモ行進を行いました。(だい)

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【拡散希望!】日韓「合意」は解決ではない! ~8.14日本軍「慰安婦」メモリアル・デー 大阪行動~

【集会案内】拡散希望!
8.14 日本軍「慰安婦」メモリアル・デーを国連記念日に!
日韓「合意」は解決ではない!
~変えるために、ともに行動しよう~

2016年8月14日(日) 13:30~
大阪市立住まい情報センター
参加費500円
ゲスト 高里鈴代さん
※終了後16時よりデモを行います。
〈チラシのダウンロードはこちらから〉

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[全国同時行動趣旨]
 2015 年12 月28 日の日韓政府間合意により日本軍「慰安婦」問題は「最終的・不可逆的に解決」される―そんな既成事実化が進められています。
 しかし、それが本当に「事実」とされていいのでしょうか。
 私たちが知っている事実は、
 1991 年8 月14 日、韓国の「慰安婦」被害者・金学順さんが名乗り出て、各国の被害者が続々と後に続き、被害回復を求めて四半世紀もの間たたかってきたという事実
 そして
 そのたたかいが、今も続く戦時下・紛争下の性暴力被害者たちに勇気を与えたという事実
 そのたたかいが、重大人権侵害被害者の被害回復に関する国際的な議論を深めさせてきたという事実です。
 そして、沖縄の女性たちの戦中戦後は、軍隊がある限り女性たちは性暴力にさらされ続ける、その事実を示しています。
 2016 年8 月14 日、4 回目の日本軍「慰安婦」メモリアル・デーに、私たちは過去から現在に至る軍隊による性暴力を根絶するための取り組みを確認し、その成果を未来へと繋げるための集いを持ちます。

[大阪行動趣旨]
 大阪では、沖縄から、長年にわたり米軍による性暴力をなくすために取り組んでこられた高里鈴代さんを迎えます。今、沖縄の人々は、「怒りは限界を超えた」と声をあげています。軍隊があるかぎり残虐な性暴力事件は繰り返されるからです。この国は「戦争をする国」へと、さらにひた走っています。日米韓の軍事協力を進めるために行われた日韓「合意」では、「慰安婦」被害者の尊厳を取り戻せません。私たちは沖縄の人々と連帯して軍事化を止め、軍隊による性暴力を
なくしていきましょう。ぜひ、ご参加ください。

第120回大阪駅前水曜行動報告

大阪駅前水曜行動は、今夜で120回目を迎えました。あまり喜ばしいことではありません。いつの日か解決の日を迎え、被害者たちとお祝いできる日を夢見て、私たちは今日も街頭に立ちました。
まず最初に関西ネットから報告を行いました。最初にナヌムの家に暮らしていた柳喜男ハルモニの冥福を祈り、韓国の被害者は40人になったことに悔しさを募らせました。
日本では参院選が行われましたが、参院選の直後から沖縄に対する弾圧が増しています。韓国の水曜デモに沖縄の市民が参加し、ハルモニたちも基地建設に反対の意思を表明し、日本軍「慰安婦」問題の解決を求める運動と、沖縄の米軍基地建設反対運動との連帯が始まっています。
そしてなによりも韓国で多くの市民の反対を押し切り財団設立が強行されたことに対して、 私たちは反対のアピールを行いました。
日本政府は歴史的事実を明らかにせず、加害の責任も認めていません。10億円は賠償金ではないと強く否定し続け、そして少女像撤去を求める声が自民党の中から次々と湧き上がっている中で、これが解決だなんてありえるでしょうか?
被害者を無視したこの合意によって、日本軍「慰安婦」問題の解決はありえません。
全く許せません! 本当の意味での解決を私たちは求めます。
次に沖縄の反基地運動に対して政府が行っている大弾圧についての詳細な報告が行われました。
米軍属による暴行事件で殺された被害女性に対して、政府は謝罪したでしょうか?
また辺野古の新基地建設に対して、政府に手続き的にひとつでも正しいことがあったのでしょうか?
7月11日、参院選の翌日、高江と辺野古の基地建設再開が宣言され、日本全国からたくさんの機動隊員が沖縄に派遣されました。
沖縄には人権はあるのか? 平和に暮らす権利はあるのか? 日本国憲法はあるのか?
本土でできる限りの闘いを作り上げていきましょう。
最後に、8月20日に吹田で開催されるパネル展について、パネル展主催者から案内がありました。
ヘイトスピーチを行う人たちが、吹田で「慰安婦」被害者の尊厳を貶めるパネル展を行ったことが、この企画の原点となったそうです。施設を貸さないよう対市交渉を行い、それを防ぐことはできなかったが、彼らに対すら大きなつながりが市民の間に広がったのだと。その市民が主体となって、8月、吹田市でパネル展を行います。後日改めて告知しますので、みなさん、ぜひいらしてください。
いま、私たちの運動は、大きく困難な節目にあります。日本政府の責任がないままの財団設置。年老き、亡くなっていく被害者たち。そしてそんな情勢を喜ぶような、日本社会。
まっとうな歴史認識は共有されず、憲法改悪も戦争への道をひた走ろうとする安倍政権下にある日本社会です。
私たちはなんとかその流れに棹さし、被害者たちに顔向けできる日本社会を築きたいと願い、行動します。
次回の大阪駅前水曜行動は9月7日夜7時から。みなさん、ヨドバシカメラ前でお会いしましょう!
(だい)

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日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク

Author:日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
わたしたちは日本軍「慰安婦」問題解決のため、関西を中心に活動しています。

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