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和解・癒し財団 ‘癒し金’支給強行 「正義の後退、歴史の退行」

<報道資料>
和解・癒し財団 ‘癒し金’支給強行 「正義の後退、歴史の退行」

和解・癒し財団が、日本軍「慰安婦」被害者に「和解を強要する癒し金」支給のため本格的に動き出した。11日から被害者と遺族に事業公告を出して支給申請受付をスタートさせ、直ちに現金支給を行うと発表した。嘆かわしいばかりだ。
朴槿恵政府は、内容があまりにも恥ずかしかったのか一枚の紙切れさえ残さず口頭で行った合意に足元を捕まれ、着実に約束を守っている。しかし、「10億円」拠出ですべきことは行ったという日本政府はどうか。3日の衆議院予算委員会で、合意に加えて日本軍「慰安婦」被害者にお詫びの手紙を送る問題について質問を受けた安倍総理は、「毛頭考えていない」と述べた。無礼とふてぶてしさの極地を越えて、加害国総理の弁とは信じ難い。
「10億円」が賠償金ではないと釘を刺したのは言うまでもなく、合意後も国連ではもちろん公開的に強制連行を否認し、平和の碑(少女像)撤去を要求してきた日本政府の前で、朴槿恵政府は口を閉ざしている。安倍総理の「毛頭」発言に対しても「具体的な表現に対する言及は避ける」という外相、その自制心には驚かせられる。これっぽっちの良心も責任感もない朴槿恵政府に向かう日本軍「慰安婦」被害者と韓国民の自制心はそれ以上に残っていない。
日韓合意によって日本軍「慰安婦」被害者の名誉と尊厳回復および心の傷を癒すため設立された和解・癒し財団は、被害者の権利をお金の問題に変質させてきた日本右派と日本政府の利益のため設立されたに違いない。9月26日、外交部国税監査に出席した金兌玄理事長は、「10億円」の性格をたずねる議員に「賠償金的癒し金」という「創意的な」答弁をするかと思えば、被害者の劣悪な状況を列挙し「10億円」の正当性を説得する様を見せた。
しかし、重大な人権侵害の被害者として被害者が持つ権利は、決して日韓合意で消滅しない。今もなお日本軍「慰安婦」被害は「賠償」されていない。「癒し金」の受け取り如何と関係なく、すべての日本軍「慰安婦」被害者と遺家族には、今もなお正しく問題解決を求め被害賠償を受ける権利が厳然と存在する。2011年に憲法裁判所が下した政府の無能と無責任に対する違憲決定は今もなお有効であり、違憲状態を持続している朴槿恵政府にはより思い責任が科せられている。日韓合意が日本政府の法的責任を解決できていないのだから、韓国政府は日本政府に法的責任を追及する責務がある。
口にすることさえ辛い日本軍「慰安婦」としての苦痛の経験を、国内外で証言し正義回復を求めてきた被害者の声を少数であるかのようにし、支給を受ける被害者数を前面に押し出して不当な合意履行を強行する政府の行いは、日本軍「慰安婦」被害者の苦痛を倍増させ、被害者を二分することになる。
和解・癒し財団が日本軍「慰安婦」被害者の名誉・尊厳回復および傷を癒すための第一歩を踏み出したという彼らの修辞とは違い、これは正義を後退させ歴史の退行へと向かう歩みである。国税監査で金福童ハルモニが一喝したとおり、朴槿恵政府は「歴史を売り渡した」。
国際人権原則と国際法に根拠した被害者の権利実現、日本政府の法的責任履行を通じた問題解決がなされるときまで、被害者とともに正義のための歩みをやめないだろう。

2016年10月14日

韓国挺身隊問題対策協議会
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【拡散希望】 映画『鬼郷(クィヒャン)』上映会

n style="font-size:x-large;">映画『鬼郷(クィヒャン)』上映会
日時:2016年11月22日(火) 18:45~ (18:20開場)
場所:ドーンセンター 7階ホール
上映協力金:1000円 (前売り券はありません)
主催:日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
※ 映画には暴力的なシーン、性描写などが含まれます。ご承知の上、ご覧下さい。
귀향 숲 포스터のコピー



[女性への暴力撤廃デーに「慰安婦」問題を考える]
国連をはじめ国際社会は、「慰安婦」問題は女性への重大な人権問題として、誠意ある解決を日本政府に求めてきました。しかし、昨年12月28日に、日韓政府は被害者にひと言の相談もなく「合意」し、この問題を「最終的・不可逆的解決」することにしました。女性差別撤廃委員会は、この「合意」が「被害者中心アプローチを十分採用していない」、「国際人権法上の責務を果たしていない」と批判しています。
11月25日は国連の女性への暴力撤廃デーです。「女性の人権を保護、尊重、実現する義務」が締約国には課せられていますが、「慰安婦」被害者に向き合い、法的責任を果たす日本の姿勢を国際社会に示すことで、その義務が果たせていけるのではないでしょうか。
私たちは、映画「鬼郷」の鑑賞を通じて、日本軍「慰安婦」問題を知っていただく機会にしていただきたいと願っています。みなさんのご来場をお待ちしています。
[鬼郷(クィヒャン)について]
日本軍「慰安婦」被害者が暮らすナヌムの家のカン・イルチュル(姜日出)ハルモニは、十六歳の時に工場で働くと騙されて家から連れ出されました。着いたのは中国の牡丹江で、工場ではなく慰安所でした。殴ったり蹴られたりしながら、一日7~8人の日本兵の相手をさせられる毎日でした。戦後を中国で暮らし、2004年韓国に帰国しました。
ナヌムの家では、辛い体験を抱え戦後を生きてきた被害者の心の治療のための絵画教室があり、カン・イルチュルハルモニも自らの体験を絵に描きました。
映画「鬼郷」は、この絵をヒントに劇映画として制作されました。韓国で、今年2月に劇場公開され、350万人の観客動員をみました。
監督:趙正来(チョ・ジョンレ)
制作:韓国 2015年 127分

【集会案内】日本軍「慰安婦」被害を記憶するメモリアル運動inアメリカ

【集会案内】 日本軍「慰安婦」被害を記憶するメモリアル建設運動 in アメリカ
         ~ サンフランシスコとグレンデールの活動家を招いて ~
日 時:2016年11月4日(金) 18:30 (開場18:00)
場 所:KCC会館 5階ホール (地下鉄今里駅から今里筋を南へ徒歩8分)
参加費:1000円
主 催:日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
     コリアNGOセンター
(お問い合わせ) コリアNGOセンター Tel.06-6711-7601/Fax.06-6711-7606

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〈チラシPDFファイル〉

[集会趣旨]
 2010年10月、ニュージャージー州に日本軍「慰安婦」を記憶する碑が設置されて以降、米国ではすでに8つの碑が建てられています。
 2013年7月には、ロスアンゼルス近郊のグレンデール市にソウルの日本大使館前と同じ「平和の碑」(少女像)が設置されました。それに対しては在米日本人が抗議し、撤去を求める裁判を提訴したことはニュースになりましたが、「平和の碑」の設置を進めた当事者の声は、日本でほとんど報道されることはありませんでした。同様に、2015年9月22日、サンフランシスコ市議会が全会一致で「慰安婦のメモリアル設置」を可決した時も、直前にサンフランシスコの姉妹都市・大阪の橋下徹市長(当時)が抗議の書簡を送った行為を無批判に報道しただけでした。
 米国ではどのような人たちが、どんな思いで碑の建設運動を展開しているのかー。このたび、「慰安婦」被害者の声を聞く国際会議に合わせて、米国の活動家が来日します。この機会に、「慰安婦」被害者と共に正義を実現するために、国境を超えた人権課題として、多様な市民が連帯して活動している米国での状況を聞く会を設けました。
 一方的な報道が目立つ日本で、当事者から話を聞く、大変貴重な機会です。多くのみなさんの参加をお待ちしています。

第122回大阪駅前水曜行動報告

台風近づく10月5日の夕べ、大阪梅田ヨドバシカメラ前でいつものように水曜デモを開催しました。始まった時は強い風でしたが、雨は降っていませんでした。
まず関西ネットからこの間の情勢の話を交えながら、日本の世論の状況が最悪ではあるが、しっかりと世間に訴えていこうとアピールしました。
ヘイトスピーチ裁判を闘って、大阪で地裁で勝訴判決を勝ち取った李信恵さんからは、「裁判は高裁に進みますが、次もなからず勝つ」と、元気よくアピールされました。
交野市の市議会議員の松村ひろ子さんは、現在の憲法改悪の動きに警鐘を鳴らしました。
沖縄高江に支援に行っていた関西ネットのメンバーからも報告がありました。そこで感じたのは、日本の民主主義がいかに腐敗しているかということで、高江げ現地にこそ民主主義を感じたそうです。
関西ネットの若いメンバーからは「なにも勝ち取れない状況に思われるが、買ってはいないかもしれないけれど、負けているわけではない」と、心強い発言がありました。
途中から大きな雨粒が私たちを打ちつけましたが、雨の日も雪の日も日本大使館に立ち続けたハルモニたちのことを思えばなんでことはありません。わたしたちは負けているわけではありません。びしょ濡れになりながら、シュプレヒコールをあげました。
次回の大阪駅前第一水曜デモはいつものヨドバシカメラ前ではなく、天満・扇町にある北区民センターでの集会です。世界中の被害者が参加して、皆さんの前で日韓合意の不当性を訴えます。
みなさん、11月2日6時半から、北区民センターにお集まりください。そして今も被害者の尊厳を踏みにじっている安倍政権に対して、抗議の声をあげましょう。

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Author:日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
わたしたちは日本軍「慰安婦」問題解決のため、関西を中心に活動しています。

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