2017/03/17
<挺対協声明>
日本政府は平和の碑建設に対する攻撃と妨害工作を即刻中断し、
戦争犯罪加害国家としての謝罪と責任を果たせ!
今年3月8日、ドイツのレーゲンスブルクにヨーロッパ初の平和の碑(平和の少女像)が建設されました。米カリフォルニアのグレンデール市とミシガン州、カナダのトロント、オーストラリアのシドニー、中国の上海に続き6番目に海外に建てられた平和の少女像(以後少女像)でした。特にドイツに建てられた少女像は昨年9月、スウォン市とスウォン市の姉妹都市であるドイツのフライブルク市が建てることを協約した少女像が日本政府と日本の右翼の攻撃で霧散して以後、スウォン市民とドイツの市民の努力により建てられたことからその意味がより大きいと言えます。これは日本軍の性奴隷にされた女性たちの犠牲を記憶、追悼し、その女性たちが諦めなかった26年間の人権回復活動を称賛し、二度とあのような被害者を生みださないという世界の人々の連帯であり、決意なのです。こうした努力は戦争をやめさせ、戦時性暴力被害者の人権を回復するための実践となり、より多くの国や地域に広がって行くよう国際社会が支援しなければならない活動です。
しかし日本政府は日本の右翼団体と一緒になって少女像を撤去するよう圧力をかけるなど、自ら進んで国際社会の笑いものになっています。これは「ナチの蛮行を記憶することはドイツの永遠の責任」であると明言し、第二次世界大戦当時ナチが犯した犯罪を謝罪し、責任を取っているドイツ社会では到底受け入れられない加害者の暴力であり、犯罪行為です。また、厳然たる平和に対する脅威であり、破廉恥な政治工作です。
日本政府のこのような犯罪行為は今に始まったことではありません。近くは釜山総領事館前に少女像が建てられた時、釜山東区庁に撤去するよう唆し、東区庁はそれに屈服して少女像を撤去しましたが、釜山市民及び全国民的批判に直面して原状回復措置を行いました。しかしこれに留まらず、日本政府は駐韓日本大使を日本に召還するなど国家外交の力を総動員して異常な方法で少女像撤去のために圧力をかけています。2016年8月6日、オーストラリアのシドニーに少女像が建設される時も日本政府はオーストラリア政府と少女像の敷地を提供したオーストラリア基督教連合教団と教会サイドに大変な圧力と攻撃を繰り返しました。しかし結局失敗に終わり、国際社会に歴史を知らない無知な国家の姿を記録される外交的な恥を自ら招きました。しかし恥を知らない日本政府です。
これだけではありませんでした。米カリフォルニアグレンデール市議会と市民は2013年7月30日、米下院決議採択8周年を記念し、グレンデール市立図書館前の公園に少女像を建てました。しかし日本政府は建設過程から反対と妨害を始め、建設後も撤去を唆すなどの圧力を加えました。挙句の果てに日本の右翼団体はグレンデール市を相手に撤去訴訟を始めました。カリフォルニア州の裁判所がすべての請求を棄却しましたが、これに留まらず1月の連邦最高裁に再び上告した状態です。私たちはこうした日本政府と一部の日本の右翼の没歴史的で反平和的な行いに怒りを禁じ得ません。
日本軍が組織的にアジア太平洋地域の女性を戦場に連れて行き日本軍の性奴隷にしたことは人倫に反し、人権に反する戦争犯罪です。それにも拘らず戦争犯罪に対する反省や責任は消滅し、むしろその歴史を消そうとし、その歴史の犠牲者に暴力を加える日本政府のこうした態度は国際社会から公然と拒否されなければならず、むしろ非難されるのが当然です。既に国連人権機構などはずっと以前からこうした日本の公人及び政治家の妄言に対し、その深刻さを提起しています。日本政府に向かって、妄言をする公人及び政治家に対し公開の場で公式に反駁することを勧告して来ました。また世界各地から日本政府に向かって日本軍性奴隷制被害者に公式謝罪と法的賠償を履行せよという要求が出ています。
こうした批判の声は日本軍性奴隷制被害を受けた被害国政府やその社会からも当然出て来なければなりません。ひいては日本政府に被害者追悼施設及び博物館建設、歴史教科書への記録などを通して再発防止措置を約束せよと迫らなければなりません。しかし韓国政府も、被害国政府も日本政府のこうした厚かましい犯罪行為に対して沈黙することにより政府の義務を忘れています。
私たちはドイツを始めとした国際社会に要求します。日本政府と右翼団体の少女像に対する攻撃と圧力は当然拒否されなければならず、強力に批判されなければなりません。ドイツ、アメリカ、カナダ、オーストラリア、中国など世界各地に建てられた少女像は、撤去の脅威なく平和に守られ、地域の未来世代が戦争に反対し、平和を願う歴史教育の象徴として記念され継承されなければなりません。日本軍性奴隷制被害者に対する記憶とともに、戦争で性暴力被害を被り拷問や殺人に合うなどの犠牲を受けた世界の武力紛争地域における数多くの女性を記憶し、今もそうした状況に置かれている女性が平和と人権を保障される象徴として、各地域に建てられた少女像は保護されなければなりません。
私たちは韓国政府に要求します。2015年の日韓合意はすでに無効です!2015年.12.28日韓政府間の合意以後、日本政府によって繰り広げられている日本軍性奴隷制犯罪の否定、強制性の否定、法的責任の否認、そして少女像に向けた攻撃と歴史抹消などを通して2015日韓合意はすでに無効となっていることが確認できます。これ以上韓国政府は、もはや何の内容もなくなってしまった2015日韓合意を「守らなければならない」とする態度から抜け出さなければなりません。日本側が「振り込め詐欺」だと主張した賠償ではないお金10億円も即刻日本政府に返し、和解癒し財団も解散しなければなりません。そして26年間、被害者が街頭でや国際社会で要求してきた「犯罪認定」「真相究明」「公式謝罪」「法的賠償」「歴史教科書への記録・教育」「追悼碑と資料館の建設」などが実現されるよう政府の政策を樹立し、実行していかなければなりません。日本政府の少女像撤去の動き、及び要求に対しても断固として反対し、それどころか国内に追悼碑と博物館を建てて未来世代に教訓となるようにしなければなりません。
私たちは日本政府に要求します。釜山日本領事館前の少女像撤去要求と外交的圧力の行使を即刻止めよ。また海外に建てられた少女像に対する攻撃をやめよ!戦争犯罪の加害国として持たなければならない反省の態度と法的責任を果たし、日本軍性奴隷制犯罪の認定、覆されない形での公式的公開的謝罪、法的賠償の実施と真相究明、歴史教育、追悼碑と資料館の建設などの再発防止措置のために力を尽くしなさい!
私たちは今後も続けて国際社会と連帯し、2015日韓合意の無効、及び正しい解決のために活動し、被害者の犠牲があった戦場、被害者の人権運動が行われていた世界各地など、平和と人権実現を夢見る所に少女像の建設を広げ続けて行きます。これを通して被害者が叫んだ「私のような被害者が二度と生まれてはいけない」という願いが実現するよう努力します。
2017年3月16日
韓国挺身隊問題対策協議会 KNCC女性委員会 基督教大韓メソジスト会全国女教役者会 基督教大韓メソジスト会女宣教会全国連合会 基督女民会 大韓イエス教長老会全国女性宗教家連合会 新しい世の中を拓く天主教女性共同体 女性教会 仏教女性会 梨花民主同友会 全国女性連帯 平和を作る女性会 韓国教会女性連合会韓国基督教長老会女性宗教家会協議会 韓国基督教長老会女信徒会全国連合会 韓国女性団体連合 韓国女性民友会 韓国女性ホットライン 韓国女神学者協議会 韓国天主教女子修道会長上連合会
平和の碑全国連帯 日本軍「慰安婦」日韓協定無効とクロ平和の少女像建設のための住民の会、クムチョン平和の少女像建設推進委員会、欺瞞的な日韓合意を強行する韓国政府を糾弾する日本軍性奴隷被害者のための市民の会、金浦平和ナビ、ナジュ平和の少女像建設運動本部、タミャン平和の少女像委員会、テグ平和の少女像建設推進委員会、ソサン平和の少女像保存会、ソンナム平和ナビ、セジョン平和の少女像建設市民推進委員会、スウォン平和ナビ、アニャン平和の少女像建設推進委員会、アンサン平和の少女像建設推進委員会、ヤンピョン平和の少女像建設推進委員会、オサン平和の少女像建設市民推進委員会、ヨンサン平和の少女像建設市民推進委員会、我が民族統一蔚山運動本部、ウォンジュ平和の少女像市民の会、インチョン平和の少女像建設推進委員会、ウイジョンブ平和の碑建設委員会、日本軍「慰安婦」日韓協定無効とクロ平和の少女像建設のための住民の会、チョンナム平和の少女像建設運動本部、チョンジュ平和の少女像建設推進委員会、チョナン平和ナビ市民連帯、チュンブク平和の少女像建設市民推進委員会、平和ナビネットワーク、平和ナビテジョン行動、日韓「慰安婦」合意無効と正しい解決のための蔚山共同行動、日韓日本軍「慰安婦」合意無効と正しい解決のための浦項行動、日韓「慰安婦」合意無効と正しい解決のためのチェジュ行動、ハンチュン平和の少女像と人間尊厳のためのソンブク平和運動委員会、ヘナムナビ、モッポ平和人権委員会、カンブク区平和の少女像市民の会、スンチョン平和ナビ、ヨンイン平和の少女像建設市民推進委員会、クァンジュ北区少女像推進委、カンソ少女像建設推進委員会、トボン平和の少女像推進委員会、ファソン平和の少女像推進委員会、チョンウブ平和の少女像推進委員会、サンジュ平和の少女像建設推進委員会、少女像を守る釜山市民行動、エサン平和の少女像建設推進委員会