高槻市市民生活部人権課にパネル展への会場使用許可を取り消すよう求めました。

8月30日・31日の生駒市に続いて、高槻市でも、9月11日~16日、在特会系団体によるパネル展が行われようとしていることに対し、申し入れ書を送りました。以下、ご紹介します。
                                                  2014年9月5日
      日本軍「慰安婦」問題を否定し人種差別を煽るパネル展示に対し、
      会場使用許可を取り消すよう求めます

 私たちは日本軍「慰安婦」問題の歴史的事実を明らかにし、日本政府による被害者が受け入れられる解決の実現を求めて行動する市民団体です。関西各地の議会で日本軍「慰安婦」問題の解決を求める意見書可決を推進し、高槻市でも2010年6月に意見書が可決されています。
 しかし、こうした地道な取り組みや市民の努力に対して、この間、「慰安婦」問題をねつ造と決めつけ、歴史的事実を否定する動きが強まっています。同様に、在日朝鮮人をはじめとする外国人への陰湿で執拗なヘイト・スピーチが広がっていることは周知のことと思います。ネット上にあふれる差別や個人攻撃だけでなく、街頭で差別的暴言を連呼するなど、悪質さを増しています。
 このほど、人種差別撤廃委員会は日本政府に対し、人種差別的な表明や差別的暴力に断固として取り組むこと、ヘイトスピーチをする政治家や公人に制裁を科すことなど、厳しい勧告を出しました。さらに、人種差別撤廃委員会としては初めて「慰安婦」問題に言及、調査や加害者処罰を求め、否定する動きを非難しています。
 「慰安婦」問題は、当時の日本軍・政府による決して許されない多くの女性への組織的性暴力犯罪です。この事実を否定することは被害者の尊厳を二重三重に傷つけることにほかなりません。この間、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)関連団体である 「凛風やまと・獅子の会」らが中心となって各地で「検証・いわゆる従軍慰安婦展」が開催されています。高槻市立総合市民交流センターにおいても来る9月11日より16日まで開催が予定されています。
 すでに開催された堺市(7/26,27堺市西文化会館)、生駒市(8/30,31生駒市芸術会館)における同パネル展では、主催・共催団体には著名な右派国会議員の後援のもと、在特会系や右派の団体が名前を連ねています。パネルは日本軍「慰安婦」の存在やその強制性を否定し、高額の報酬を得ていた「売春婦」だったと揶揄する、被害者への差別と暴力に満ちたものです。あわせて、韓国の歴史や文化を貶め、日本による植民地支配を賛美、在日朝鮮人への誹謗中傷など、民族差別、人種的憎悪をあおる内容です。日本の植民地支配がどれだけ朝鮮人民に塗炭の苦しみを与えたのかを隠蔽し、逆に「日本の朝鮮植民地支配は恩恵をもたらした」とする等、歴史の事実をねじ曲げるものです。さらには「多文化共生は愚」「朝鮮人は売春婦として世界に問題を引き起こしている」と、ありもしないデマを吹聴し、まき散らすものです。
 「『従軍慰安婦』は捏造」「慰安婦問題は『作り話』」と断定することは、歴史的事実の否定であり、欧米諸国であれば「アウシュビッツの嘘=歴史の否定」として処罰の対象になります。いくら日本には未だそうした規制がないとはいえ、公共施設を使って、一般市民を対象にこのような歴史の否定、人権侵害のパネル展を開催することは差別の助長・扇動に加担することになるでしょう。
 高槻市は「人権施策基本方針」のもと「さまざまな文化、習慣、価値観の違いを認め合い、国籍や民族的・文化的背景に関係なく、共に地域を支え合う豊かで活力ある、多文化共生の地域社会づくりを推進」することを目指し、「外国人市民を生活者・地域住民として認識」「『共に生きる』という視点」「多文化共生」を謳ってきました。歴史をねつ造し、差別を煽動するパネル展に市民交流センターの施設利用を許可することは、「住民の安全と尊厳を守ること」に真っ向から反するばかりか、朝鮮・韓国人住民への差別煽動に加担することになります。
 すでに一部の地域では会場貸し出しの取り消しや返金手続きが行われています。憲法21条の「表現の自由の保障」を理由に市民からの会場使用取り消し要求を拒否した事例もありますが、一方で憲法13条は人間の尊厳を認めており、14条には、人は社会的関係において差別されないと規定されています。
 高槻市は人種差別や日本軍「慰安婦」被害者の人権侵害を表現の自由として傍観するのではなく、ヘイト・スピーチを許さず、人権尊重のために毅然とした対応を取るよう、強く求めます。

日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク

関連記事
スポンサーサイト

プロフィール

日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク

Author:日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
わたしたちは日本軍「慰安婦」問題解決のため、関西を中心に活動しています。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター

検索フォーム

QRコード

QR