【アジア連帯会議3日目】決議採択

昨日の報告を受けて、決議と行動計画を議論し、採択しました。
今回の決議・行動計画は、昨年決定した「日本政府への提言」を改めて確認し、日本政府にこれを受け入れさせるために世界中でどう行動していくのかを決めたものです。
また今年は戦後70年です。安倍政権の侵略戦争と植民地支配の責任と謝罪を回避した談話を出そうという意図に対して世界で連帯して反対していこうと決めました。

決議文を採択した後、参加者がそれぞれの思いを書いたボードを集めて大きな蝶を作るというイベントを行いました。なかなか凝っていて、しかも美しく、心に残る催しとなりました。

そして閉会後、被害者たちと一緒に日本大使館に決議文を提出に行きました。大使館は韓国の警官に二重に守られ、しかも事前に届け出のあった少数の人しか中に入れないという対応でした。
私は中には入れませんが、入った人から話を聴くと、概ね穏やかな感じで話は進んだそうです。お穏やかに話が進んだからといって、相手が話を心で受け止めているとは限りませんが。
李容洙ハルモニは、訪米時の安倍発言に対する怒りをぶつけ、対応した参事に対し「大使を呼んできなさい」と要求していたそうです。
ロラ・エステリータは「謝罪と賠償を今こそ実現して欲しい。お金が欲しいわけではない。私が死んだら、謝罪と賠償を受け取れず先に亡くなった仲間たちと天国で会って、分かち合う」とおっしゃっていました。
ロラ・フェデンシアは、日本軍に自分の祖母を殺された過去を切々と語りました。
対応していた参事は丁寧に被害者の話を聞き、受け取った決議については本国にも伝えるとおっしゃっていたそうですが、私たちの運動抜きに日本政府が「提言」を受け入れるとはとても思えません。私たちの運動の力で、日本政府に「提言」を受け入れさせるしかないのです。
戦後70年、安倍談話に結実されるであろう安倍政権の歴史歪曲のたくらみにどう抗し、歴史の事実を認めたがらない安倍政権に対しどう「提言」を受け入れさせるか……忙しい夏になりそうです。

(だい)



第13回日本軍「慰安婦」問題解決のためのアジア連帯会議決議および活動計画

第2次世界大戦終戦70年を迎えた2015年、私たちは5月21日から24日までソウルで「戦後70年、私たちは日本軍「慰安婦」問題解決へ向かう」というテーマで第13回日本軍「慰安婦」問題解決のためのアジア連帯会議を開催した。フィリピンのサバイバーであるエステリータ・バスパーニョ・ディさん、フェデンシア・ダビッドさん、韓国のサバイバーの金福童さん、吉元玉さん、李容洙さん、そして日本の敗戦後中国で暮らしてきた韓国人サバイバーの河床淑さんが参加した。また、東ティモール、フィリピン、台湾、中国、日本、アメリカ、大韓民国から活動家が参加し、オランダ、カナダ、ドイツそして朝鮮民主主義人民共和国が書面報告で参加した。
私たちは今回の会議で1992年から始まったアジア連帯行動の成果と未完の課題を共有し戦後70年にいたるまで、日本軍「慰安婦」問題の解決を回避してきた日本政府の責任を厳重に問いただし、より実践的な行動目標を樹立して問題を解決するという意志を再確認した。
私たちは、日本軍「慰安婦」および侵略戦争と植民地支配に対する責任を否認し、軍国主義復活を露骨に推し進め、より一層アジアを葛藤と対立に追いやっている日本政府の平和に反する行動に厳重な警告を送り、これを速やかにやめさせることを確認した。これとともに被害国政府にも被害者の人権を回復し平和を定着させるための責任を尽くすことを求めていく。また、充分な戦後清算もできていない日本を再び戦争のできる国にすることで、東北アジアの平和を脅かしている日米軍事同盟等を強く糾弾する。
また、私たちは昨年東京で開かれた第12回アジア連帯会議で採択した「日本政府への提言」が一人でも多くの被害者が生きているうちに、被害者の権利と要求に応える問題解決がなされるよう提示された「最も優先される実現可能な解決案」であることを再度確認し、日本軍「慰安婦」問題に対する日本政府の国家責任と反人道的で不法な犯罪行為による法的責任の内容を具体化したものであることを強調する。
よって、われわれは日本政府に対し改めて要求する。

1.日本政府は第12回日本軍「慰安婦」問題解決アジア連帯会議で採択された日本政府への提言を即時履行せよ。
1)次のような事実とその責任を認めること
① 日本政府および軍が軍の施設として「慰安所」を立案・設置し管理・統制したこと
② 女性たちが本人たちの意に反して、「慰安婦・性奴隷」にされ、「慰安所」等において強制的な状況の下におかれたこと
③ 日本軍の性暴力に遭った植民地、占領地、日本の女性たちの被害にはそれぞれに異なる態様があり、かつ被害が甚大であったこと、そして現在もその被害が続いているということ
④ 当時の様々な国内法・国際法に違反する重大な人権侵害であったこと
2)次のような被害回復措置をとること
① 翻すことのできない明確で公式な方法で謝罪すること
② 謝罪の証として被害者に賠償すること
③ 真相究明:日本政府保有資料の全面公開
国内外でのさらなる資料調査
国内外の被害者および関係者へのヒヤリング
④ 再発防止措置:義務教育課程の教科書への記述を含む学校教育・社会教育の実施
追悼事業の実施
誤った歴史認識に基づく公人の発言の禁止、および同様の発言への明確で公式な反駁等

2.戦後70年、安倍政権は「安倍談話」に河野談話を継承・発展させて、日本軍「慰安婦」犯罪に対する国家責任を明確に述べ、村山談話で表明された侵略と植民地支配による犯罪行為に対する心からの反省と謝罪を述べよ。

われわれは被害国政府に要求する。

1.日本軍「慰安婦」問題解決のための政策的・外交的・司法的措置および可能なすべての手段を用いて被害者の人権を回復せよ。
2.被害者が日本軍「慰安婦」犯罪によって経験している社会的・経済的・心理的・肉体的苦痛を取り除き支援活動を強化せよ。
3.日本軍「慰安婦」の歴史を記憶し、被害者の名誉を回復する措置として真相究明、関連資料の研究と保存、追悼および記念事業、教育活動を実施せよ。
4.問題解決のため各国政府は日本政府に対し圧力を加え、被害国間の協力を図り強化せよ。

われわれは国際社会に次のように要求する。

1.アメリカをはじめとするかつての連合軍政府は、日本軍「慰安婦」犯罪に対する全資料を全面公開せよ。
2.全ての国家は、日本政府との経済的・軍事的同盟を口実に日本の軍国主義強化と日本軍「慰安婦」犯罪否認行為を煽ったり容認したりすることを中断せよ。
3.アメリカ、カナダ、オランダ、欧州連合、台湾、韓国など日本軍「慰安婦」決議を採択したすべての議会は、日本政府が決議の要求事項を履行するよう求めよ。
4.国連をはじめとする国際機関は、これまでに採択された日本軍「慰安婦」関連決議と勧告を日本政府が履行するよう強く要求し、日本軍「慰安婦」被害者の苦痛を持続させている日本政府と公人の犯罪否認、名誉毀損について監視し制裁せよ。特に国連は国連内人権機関の報告書で究明された重大な人権蹂躙犯罪である日本軍「慰安婦」問題について、国連次元の真相調査を実施せよ。

このために私たちは次のとおり行動することを決議する。

1.日本政府が「提言」を履行し戦後70年談話に日本軍「慰安婦」問題に対する明らかな謝罪と反省を盛り込むよう、各国の日本大使館に「提言」と本決議文を提出し、提言と決議文が実現されるよう連帯行動を強化する。
2.北京会議20周年を迎え、世界の女性たちが武力紛争下の女性への暴力の象徴的な事案として日本軍「慰安婦」問題を採択するよう働きかけ、各国の女性団体および国際女性団体と共に問題解決を求める共同声明を発表する。
3.2013年から挺対協が推進してきた「日本軍『慰安婦』問題解決のための一億人署名運動」を今後、アジア連帯の枠組みで積極的に推進する。
4.8.14日本軍「慰安婦」メモリアル・デーを国連記念日に制定するよう推進し、各国で共同行動をおこない、このような活動を通して各国政府と社会が問題解決に合流するよう働きかける。
5.各国の被害者に対する支援を強化する。
6.各国の歴史教科書に日本軍「慰安婦」問題が記述されるように活動する。

2015年5月23日
第13回日本軍「慰安婦」問題解決のためのアジア連帯会議参加者一同
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