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3月2日第115回大阪駅前水曜集会報告


寒さの中にも、どこか春の気配が感じられる夜、70人の皆さんのご参加で、賑やかに第115回水曜集会を行うことができました。 関西ネットからの報告では、「日韓合意」に関して、日本政府は「不可逆的解決」などと言うが、最終的解決と決められるのは被害者だけであることを指摘。さらに、国連の場で、相も変わらず「強制連行を示す証拠はなかった」と繰り返し、あろうことか、朝日新聞が間違った記事で日本の名誉を傷つけたなどと言ってはばからず、国際社会のひんしゅくをかっている日本政府の恥知らずな態度を厳しく批判しました。
恒例パウィチョロンの踊りに続いて、特別ゲストのアピールがありました。AWC(アジア共同行動)の一員として来日中の、労働運動・民衆運動の担い手の方々が発言してくださったのです。台湾の労働人権協会の方は、この場に参加予定だったのに急に来られなくなった韓国アルバイト労組の方の分も含めてアピールすると言われ、なんと韓国語で話してくださいました。日本軍の性奴隷制度は戦争犯罪であり、この問題を解決しない限り、日本は戦争犯罪を行い続けることになるとの指摘が、参加者一同の胸に深く響きました。韓国と台湾、共に闘い続けるとの言葉からは連帯の思いが伝わってきました。
続いて、インドネシアの民衆闘争戦線の方は、インドネシアの民衆は日本の支配によって苦しめられ、とりわけ女性の受けた人権侵害は著しく、日本政府は被害女性に賠償しなければならない、我々はこの問題を、世界に今もある女性への性暴力とつながるものと捉えて闘い続けると宣言されました。水曜集会へ招いてくださったことに感謝している、この思いを母国で伝えたいとの締めくくりの言葉に励ましをいただきました。

「京義線に乗って」の踊りの後は、ピース大阪リニューアル裁判について、原告の方からの報告がありました。公務員として働いていた時、指紋押捺を拒否する在日女性から、あなたたちはこのような人権侵害をして給料を受け取ることをどう思っているのかと厳しく問いかけられ、そこから歴史認識を問い直し、人としての生き方を考え始めた自分は、ピースおおさかの加害展示撤去を絶対に容認することはできないとのお話に、良心に基づく闘いの力強さを感じました。その原点を準備書面で伝え、歴史認識を欠けば差別に荷担する結果になると訴えても、被告の大阪府・大阪市は単に個人的な感想にすぎないと言って取り合わないとの報告に、怒りが湧くばかりでした。
「HANA ひとつ」の歌に続いては若者アピール。朝鮮高校の女生徒は、昨年2学期に学校で「慰安婦」問題を学び、自分の課題として、今この問題を調べている最中と話してくれました。頼もしくて嬉しい報告でした。続いてアピールしてくれた28歳の青年は、日本の学校でこそ、「慰安婦」問題を生徒に学ばせねばならないと語り、そういうことが行われないから、今の日本では、DVやポルノ被害に遭う女性が後を絶たないと具体例を挙げながら話してくれました。そして、連行時に強制があったかどうかなんて、問題の本質じゃない、奴隷とされて性暴力を受け続けた、そのことが問題という訴えに、こういう若者がもっともっと増えてほしいと願わずにいられませんでした。
最後はシュプレヒコールをあげ、コール担当者が「ぴょん」と言うのに続けて、参加者みなで「ふぁ~~~」(「ぴょんふぁ」=平和)と、息の続く限り叫ぶという新趣向。心地よい疲れを感じつつ3月の水曜集会を終えました。(たな)
 
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