アジアの「慰安婦」被害者たちは訴える!(集会報告)

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 11月2日、天満・北区民センターにおいて、「日韓『合意』は解決ではない アジアの『慰安婦』被害者たちは訴える!」と題して証言集会を開催しました。300人入る会場は、平日にもかかわらず多くの市民が集まり、日韓「合意」をめぐる関心の高さを表していました。

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 フィリピンから来られたロラ・エステリータから、過去の辛い被害体験を語っていただきました。
 ネグロス島の市場で日本兵に拉致され、日本軍の駐屯地に監禁、米軍がやってくるまでの3週間レイプされ続けました。日本軍が山に逃げ解放されると、家では母が向かえてくれ、平穏な暮らしが戻ってくるかと思いきや、ロラは被害体験から逃れるようにマニラに移りました。中国人の男性と結婚し、子どもを5人も受けますが、その後離婚。生きていくため、子どもを育てるために様々な仕事をしたといいます。年老いて、マリア・ロサ・ヘンソンさんがテレビで被害者は名乗り出るよう呼びかけているのを見ても、「ロサが正しい」と思うようになり名乗り出るまで、1年間もかかったそうです。
 いつまでも被害体験にさいなまれる人生を、私たちはとても重く受け止めました。そんな辛い人生を語った最後に、ロラ・エステリータはこうおっしゃいました。
 「事実を隠すことはできないのだと、日本政府に訴えたい」

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 インドネシアからはチンダさんが初来日され、証言されました。
 南スラウェシの綿摘みの仕事をしているところを、オケダという日本軍の将校に捕まり、兵舎に監禁され、オケダとその部下に連日何度も何度も強かんされ続けました。日本軍がいなくなった後家に帰ったが、そこでは温かく迎えられることはなく、「お前は汚れている」と家を追い出されたそうです。その後、手伝いなどをして、世間とは切り離されるように生きました。言い寄る男性もいたそうですが、決して結婚することはありませんでした。処女ではないから。少しずつお金を貯めて、菓子を作り売り歩くようになりました。今も、菓子を売り歩いて生活しています。
 「たった一人で生きてきた。汚れたから。私には未来がない。年老いて膝も痛い。じきに歩けなくなるだろうし、そうなれば菓子を売り歩くこともできない。私にはなにもない」
 そう呟くように語ったチンダさんは、今回の訪日についてこのようにおっしゃられました。
 「オケダに責任を取って欲しい。ここに来て、謝って欲しい。もしオケダが生きていないのであれば、日本政府に賠償して欲しい」
 初めて人前で証言されたチンダさんの言葉に、涙を抑えることができませんでした。貞操観念の強いイスラム社会では、強かんされるということは、精神を奪うだけでなく、社会生活そのものを略奪することと同じなのです。84歳の人生の最晩年ともいえるときに初めて訴えられる苦しみに、私たち日本の市民はどう向き合い、何をすればいいのでしょうか。

 ロラ・エステリータに同行したリラ・ピリピーナのレチェルダ・エクストレマドゥーラさんは、最近の現状をこのように語っていました。
 「174人いた被害者のうち105人が亡くなり、ほか多くの人の居所さえ分からない。フィリピンの多くの被害者は貧困の中にあるからだ。こうやって人前で証言できるロラも、ここにいるロラ・エステリータだけになってしまった。
 ドゥテルテ大統領訪日に合わせ、私たちは10月26日に抗議行動を行う予定だったが、被害者が集まることができず中止せざるを得なかった。被害者の遺族を組織したが、遺族たちも貧困の中にあり、声をあげることができない。リラ・ピリピーナにも資金がなく、フィリピン側の運動は限界に来ている。
 だからここにいるみなさん、日本の側から日本政府に訴えて欲しい。歴史的な不正義を正す活動を日本からおこして欲しい。
 日韓『合意』は強制性を認めないことを前提にしているが、フィリピン(やインドネシア)の被害者からしてみれば、そんなことはあり得ない。日本政府は強制性を認めなければならない。被害者を欺き、また日本市民も欺いている日韓『合意』を許すわけにはいかない」

 私たちは今回、おそらく被害者をお招きする最後の証言集会をおこなったのだと思います。年老いた被害者たちの思いを、私たちはしっかりと胸に刻めたでしょうか? バトンをしっかりと受け取れたでしょうか?
 これからは私たちが日本政府の不正義を正していきます。私たちは胸の中でそう誓い、ロラ・エステリータとチンダさんに約束しました。
(だい)
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