東ティモールの被害者、イネスさんの証言

11月7日、なんば市民学習センターにて、大阪東ティモール協会の主催による日本軍「慰安婦」被害者のイネスさんを囲む会合がありました。イネスさんは今回東京で行われた集会と外務省交渉のために来日していただいていたところ、来阪され今回の機会を得ました。主催者のご厚意により、関西ネットのメンバーも数人参加させていただきました。
イネスさんは東ティモールの温泉地の慰安所に入れられました。昼は兵舎を造るための労働に狩り出され、夜は兵士たちに強かんされました。少なくて5人、多いときには10人、毎晩毎晩。細長い建物だったという慰安所に、10人ほど監禁されていたそうです。慰安所には馬、豚、鶏、その脇にイネスさんたちの部屋がありました。カネも、何も貰えない、与えられるのは苦痛ばかり……。
日本が敗戦し、慰安所からも解放され家に帰るとき、イネスさんは慰安所で産んだ赤子を日本兵に取り上げられたそうです。その赤子の運命を、イネスさんは知りません。
解放後、結婚しましたが、夫には自分の体験をひた隠しにしていたそうです。その辛い体験を、イネスさんは外務省の担当者に話し、そしてこう訴えました。
「私の子がどうなったのか教えて欲しい!」
これに対する外務省の対応は、こんな感じだったそうです。
「ようこそ遠くからいらっしゃいました。辛い体験をよくぞお話し下さいました。ご苦労様です。気をつけてお帰り下さい」
誠意の欠片もない!!!
嘘でもいいから「精一杯努力して調べてみます」とくらい言えないのか?!
イネスさんはとても辛いはずの体験を、信じられないくらい淡々と証言しました。「当時はとても辛く日本人を恨んだりしていたけれど、今はどの民族も同じだと思っている」とも。
一体どれだけ辛い体験をすれば、このような境地に達するのでしょうか?
同行したイネスさんの息子さんは、会合の最後にこのようにおっしゃいました。
「2006年の公聴会で母が初めて証言して以来、母と行動を共にしてきました。
この問題は日本が国家として責任をとらなくてはいけない。
私たちを支援してくれる人が私たちの家を直すために出資してくれているけれども、家を直したら周囲の人に『補償された』と思われるだろう。だから私たちは家を決して直さない」
そこまでして真っ当な正義を求めている人たちに、私たちは何が出来るでしょうか? 実現しなければならないのは、私たちの日本政府に、国家責任を認めさせ、謝罪させること。賠償を勝ち取り、そのお金でイネスさんの家を直すこと。
私たちがやらなければならないことは尽きません。その日までがんばって闘おうと、決意を新たにしました。
(だい)
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