韓国挺対協 3・8世界女性デーおよびナビ基金発足2周年記念記者会見

韓国挺対協では3.8世界女性デーをむかえ、3月7日にナビ基金2周年記念記者会見を行いました。

特にナビ基金の第2の支援先であるベトナムを2月に訪問した報告をまじえ、被害者加害者にかかわらず戦争のない平和な世界をつくるため、今後ナビ基金活動をより積極的に行う契機となりました。
また関心も高く多くの報道陣がおしよせたそうです。(だい)



<3・8世界女性デーおよびナビ基金発足2周年記念記者会見>
-戦時性暴力被害者支援とベトナム戦争での韓国軍犯罪に対する責任履行を求める-

■日時:2014年3月7日(金) AM10:30
■場所:戦争と女性の人権博物館
■主催:韓国挺身隊問題対策協議会
■内容:記者会見趣旨説明/ナビ基金経過およびベトナム平和紀行報告/日本軍「慰安婦」被害者発言(キム・ボクトン、キル・ウォノク)/今後の活動計画/ベトナム戦争での韓国軍民間人虐殺および性暴力問題解決のための要請文朗読/質疑応答

■ナビ基金募金額
2012年 54,006,343ウォン
2013年 68,252,799ウォン

日本からの支援
日本軍「慰安婦」問題解決関西ネットワーク/中原道子/リ・ミョンオク/松村徳子/方清子/柴洋子/緒方義広/オ・ウギョン/尾沢邦子/尾沢たかし/チョン・ヒジャ/Live in Peace9+25
5.16京都証言集会実行委員会/大阪集会/奈良集会/新日本婦人会糸島支部/アイ女性会議近畿/梁澄子平和紀行参加者/石川学/日本軍「慰安婦」問題解決広島ネットワーク/ホン・ギョンエ/藤永壯/広島教職員労働組合/ VAWW-RAC

■要請書
ベトナム戦争における韓国軍民間人虐殺および性暴力問題解決のための
要  請  文


私たちが無視してきた歴史
韓国軍のベトナム民間人虐殺と性暴力に対し
韓国政府と韓国社会が振り返り責任を果たせるよう望む

「私たちは知っています。直接経験したから彼女たちがどれほど辛く悔しい気持ちでいるのかわかります。だから、私たちの問題が解決していなくても彼女たちを助けたいのです」
「活動しながら世界をまわり、自分たちだけが被害者でないことがわかりました。辛さを経験したゆえにその気持ちがわかり、何か手助けできないかと考えた末、ナビ基金を作ることになりました」

日本政府から法的賠償を受ければ、その賠償金を自分と同じ苦痛を受けた戦時性暴力被害者のため全額寄付すると約束しナビ基金を創設した日本軍「慰安婦」被害者キル・ウォノクハルモニとキム・ボクトンハルモニの言葉です。

2012年3月8日世界女性デー、コンゴ民主共和国の内戦で幼い娘二人とともに性暴力を受けたが、苦しみを乗り越え他の被害者をサポートするレベッカ・マシカ・カチューバをナビ基金の第一の支援対象に決定し、ナビ基金は大きく羽を広げました。ナビが初めて足を踏み入れたのは、遠く遠いアフリカの地であり、それに続く第二の地は近くて遠い場所、アジアに位置するベトナムでした。

1964年から1973年まで、大韓民国はベトナムに軍隊を派兵しました。そして、誰かの兄や弟、父であった若者が異国の地で死の恐怖に向かい、時には自分の命を守るため誰かの家族だったベトナム人に銃を向けなければなりませんでした。「国家」に「忠誠」を誓うほかなかった当時の韓国軍の犠牲を私たちは知らないわけではありません。

しかし、その犠牲の後ろにはまた別のもっと悲しい犠牲が存在しました。戦争とは切り離せないレイプそして平凡な個人だった民間人虐殺が起こりました。ある日突然村の住民すべてがやってきた軍人に皆殺しにされ、女性はレイプされ、それこそ阿鼻叫喚の事態が韓国軍のいたベトナムのあちこちに広がりました。まさに韓国軍によってです。そして、暴力的なレイプであれ廃れた戦場でしばし咲いた愛であれ、韓国軍とベトナム女性の間には父の名も顔も知らないまま生きることになる子どもが生まれました。

韓国社会構成員の多くがよく知らなかった、もしくは知っていても無視してきたベトナムでの胸いたむ事実を振り返ることは、キム・ボクトン、キル・ウォノクハルモニがナビ基金に託した気持ちを実現することになります。そのためナビは、韓国軍によってベトナム被害女性と「ライタイハン」という差別用語に表現される苦痛の遺産を受けた子どもたちを助けるため飛び立ちました。大韓民国がベトナムの地に刻んだ恥ずかしい歴史の現場で被害者と出会うため、ナビ基金に賛同した市民と挺対協は2月にベトナムを訪問しました。5泊6日の旅程で、ベトナムの村々に立てられた[韓国軍復讐の碑]と、夫の名を「キム」とだけ知ったまま生涯戻らない夫を待つベトナムのおばあさん、そしてその「キム」の息子、うら若き20歳に韓国軍から集団レイプされ父が誰かもわからない娘を産まなければならなかったホンおばあさん、攻め入る韓国軍に目の前で母と姉を殺され手榴弾の破片がささったまま一生証言者として残酷な記憶を繰り返し話さなければならないロンおじさんに会いました。

ベトナム住民ひとりひとりの身体に染み付いたこの苦痛の責任は、果たして誰にあるのでしょうか。私たちはたずねられずにはいられません。

アメリカの要請での参戦であったとしても、韓国政府の派兵決定が要請に勝てずどうしようもなくなされたものではないことを私たちはすでに知っています。たとえ力のない国が仕方のない決定をしたとしても、私たちは誰もその責任から自由であるはずがないでしょう。

国家と軍隊という名で国民を戦場へ追いたてた政府にも、軍隊の命令体系と戦争の恐怖感の中で人格を失った韓国軍軍人にも、歴史を清算できないまま今日のベトナムを美しい旅行地と考える若者、すなわち私たち自身にも同じ共同体構成員として責任があります。

日本軍の性奴隷となり国家暴力と戦争の中での女性への暴力を身体で体験したハルモニ、そしてそのそばで日本政府に向かって犯罪の責任を問うてきた挺対協が、ベトナム戦争で行った軍隊の過ちを悔いようとの声を出すことは当然のことだと信じます。

ベトナム戦争での韓国軍犯罪を国家的で組織的な暴力だった日本軍の性奴隷犯罪と等価におくことは間違いだと反感を表する人々に、祖国のため命をささげた自身をここにきて犯罪者にしていると怒る人々に、私たちは言いたいです。たとえ犯罪の規模と性格に多少の違いがあったとしても、これは間違いなくひとつの国家の軍隊が行ってはいけない犯罪であり、国家の命令と意志が介入した暴力でした。そして、恣意であれ他意であれ、もしくは虐殺の現場にいなかったとしても、韓国軍の名でたった一件でも犯罪があったのなら、その過ちを認め責任をとることこそが、かの日の傭兵ではなく誇りある勇士として記憶されることにつながるでしょう。今私たちが訴えているのは、その過ちをすべての責任として受け入れようということです。

今回の3・1記念式でパク・クネ大統領は、日本政府に向かって「過去の過ちを振り返ることができなければ新しい時代を開くことはできず、過ちを認めることができない指導者は新しい未来を開くことができないことは当然の道理です。真の勇気は過去を否定することではなく、歴史をあるがまま直視し成長する世代に正しい歴史を教えることです」と談話で語りました。しかし、この道理は日本だけでなく韓国、そして全世界すべての国と指導者に適用するものです。

両国政府次元では過去を葬り新しい未来を志向するというスローガンがはためいていても、日本軍「慰安婦」被害の痛みを全国民の情緒として感じる私たちに、ベトナムでの過去を認め責任ある一歩を踏み出すことは、運命的課題だといえます。ナビ基金に込められた意味のように、戦争と暴力から真実と正義実現を成す歴史的選択の岐路に立つ私たちが勇気ある決断を下すことを望み韓国政府と韓国国民すべてに要求します。

1.今からでも韓国政府はこれ以上歴史の事実を無視せず正しい真相調査および究明を通じベトナム戦争時の韓国軍による民間人虐殺と性暴力について真実を明らかにしなければなりません。そして、当時韓国軍による民間人虐殺が戦争犯罪であったことを明白に認め、韓国軍による民間人虐殺被害者と遺族に対する謝罪と名誉回復のため努力しなければならず、ベトナム政府と国民に公式謝罪と法的責任を履行しなければなりません。

2.分断と貧困によって戦争に参戦した韓国軍人は非人間的な行為を強要されました。戦争の狂気の中で民間人に虐殺の銃口を突きつける恐ろしい渦に飲み込まれました。また、戦争の傷は枯葉剤被害などによって二次三次被害が今も続いています。この歴史に対する真相究明と正しい問題解決は、今も苦しむ参戦軍人の名誉回復ともなるでしょう。

3.韓国社会が、ベトナムで行った過ちを認め責任ある措置をとり、正しい歴史認識と教育を通じ韓国とベトナムの真の友好関係だけでなく再びこのような戦争が再発せず平和と人権が尊重される世界になるよう積極的に立ち上がり協力しなければなりません。

最後に、挺対協はこれまでの20余年間と同じく、日本軍「慰安婦」問題解決が蔓延する戦時性暴力慣行を中断させ、また別の戦争の犠牲者が生まれないようにする大きな一歩となると信じ、世界女性そして各国の市民社会とともに希望の羽ばたきを続けていきます。


2014年3月7日
韓国挺身隊問題対策協議会



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