【アジア連帯会議2日目①】被害者発言

アジア連帯会議2日目の午前は、被害者の発言と、基調の提起がありました。それに先立ち、「共に民主党」の国会議員の挨拶がありました。議員は日本軍「慰安婦」問題の小委員会を担当しているにもかかわらず事前に何の相談もなく、12.28合意の当日の朝に通告の電話が一本あっただけだそうです。そして以下のような発言がありました。
「合意は日本軍の犯罪を認めておらず、被害当事者を無視しており、とても受け入れることはできない。最終的かつ不可逆など、到底容認できない。次の国会では8.14メモリアルデーを法律化し、日韓合意を無効化する決議を出す。何が本当の解決であるか、私たちの要求は明らかだ。」

12.28合意についての韓国の被害者の声は日本でも報じられていますが、他の国被害者がどのように受け止めているか、私たちはあまり知りません。

フィリピンのロラ・エステリータはこのようにおっしゃっていました。
「日本は責務を果たさねばならない。日本は何を待って、時間をずらすのか。正義を果たすのがそれほどむずかしいのか。過去の行いを認めるだけ、何も難しいことではない。
この闘いは続けましょう。これまで亡くなられた被害者も含めて、闘いを続けましょう。私が斃れた後も、皆さんで闘いを続けて欲しい!」

金福童ハルモニは、このようにおっしゃっていました。
「雨の日も雪の日も、共に歩んで切れてありがとう。長い旅になって申し訳ない。
私たちは未だに解放されていない。大金が欲しいわけじゃない。自分たちがやったと、日本政府が認めてくれればよい。政府には一緒に闘って欲しいと言っていたが、勝手に『解決』された。謝罪も受けずに妥結された。
雨の日も雪の日も、少女像は学生たちが守ってくれている。私は死ぬまで闘う!」

李容洙ハルモニはこのようにおっしゃっていました。
「私は12.28合意を無視する。みなさんも無視してください。
この合意は被害者を二度殺すようなもの。もう政府は信じない。国民を信じる。
一昨日亡くなったイ・スダンハルモニとコン・ジョミョプハルモ二は、嫌な世の中を見たくなくて亡くなっただけ。でも水曜日にはいつも一緒にいる。私にはそれがわかる。私は89歳だが、活動するにはいい歳だ!」

この合意が、どれだけ被害者の心を傷つけているか、二度殺しているか、痛いほどわかりました。「死ぬまで」「死んでからも」闘うと、どなたもおっしゃっていました。私たちはこの声に対して、どのような顔をして受け止めれればいいのでしょうか。

今回初めてアジア連帯会議に参加された、東ティモールのイネスさんの証言は、改めて私たちの責任を突きつけました。
イネスさんは「行かないと父母を殺す」と脅され、慰安所に入れられました。一晩にたくさんの兵士の相手をしなければならず、性器が痛くて歩くこともできず、ただただ日本兵が怖かったそうです。妊娠し、慰安所で出産しましたが、日本兵はその子を奪い、その後どうなったかもわからないとのことでした。
このような壮絶な被害体験をした女性に、12.28合意後の安倍首相の一連の言葉はどのように受け止められたでしょうか。12.28合意とは、まさに暴力そのものです。

とても重たく、しかし日本に暮らしている私たちにとっては絶対に逃げることのできない課題だと、改めて思い知らされました。(だい)

(つづく)

【アジア連帯会議初日】レセプション

今日から3日間、韓国ソウルにて第14回アジア連帯会議が開催されます。
初日の今日はレセプションです。各国から被害者・支援者が集まり、1年ぶりの再会を喜びました。
前回のアジア連帯会議の後、12月28日の日韓「合意」があり、情勢が大きく動きました。韓国の被害者が「私たち抜きにされた合意など無効だ」と叫ぶ一方、安倍・朴槿恵政権は粛々と「合意」に基づく財団づくりに邁進しています。そのような政治状況は、今日のレセプションにも反映していました。
前回ソウルで開催されたアジア連帯会議のレセプションは国会に併設された施設で開催され、国会議長をはじめとして実力のある政治家が姿を見せていました。今回はそういうことはありません。しかし、それは「以前の状態に戻った」というだけのこと。各国で頑張っている被害者・支援者の元気なお姿を見て、今の政治状況を生み出した日本政府への怒りと、私たちの責任を痛感しました。
レセプションに先立ち、第1回金福童ナビ平和賞の授賞式がありました。第1回目の映えある受賞は、韓国基地村の3つの支援団体に贈られました。その受賞者のスピーチの中で、印象的なエピソードがありました。
2009年の父母の日に金福童ハルモニが基地村の被害女性に対して、このようなことをおっしゃったそうです。
「私もこれまで自分の過去のことを、自分が悪かったかのように考え、隠れるように生きてきた。でもそれは私が悪いのではなくて、国が悪かったのだ。みなさんも被害者だからといって自分を責めるのではなく、堂々と訴えていいのだ。」
この言葉は基地村の被害女性に勇気を与え、日本軍「慰安婦」被害者と日常的に交流し水曜デモにも参加しながら、現在では国賠訴訟に訴えています。
これは多くの示唆を与えてくれます。日本軍「慰安婦」問題が解決しなかったとしても、その運動は決して無意味ではなかったということです。「慰安婦」被害者たちが闘う中で成長し、他の性暴力被害者に勇気を与え、後の世代の運動につながっているのですから。
乾杯の音頭は高橋キクエさんでした。これまでの14回のアジア連帯会議に全て参加している高橋さんは、日本の売買春問題に取り組んでおられる方です。かつての韓国へのキーセン観光でのあり方を紹介していただいた上で、私たちの気持ちを代弁するような言葉で最後を締められました。
「市民として日本政府を恥ずかしく思う。このままでいいわけがない。」
レセプションでは様々な人が発言し、歌や踊りで盛り上がりました。発言の中には心に止まる言葉もありました。機会があれば紹介したいと思います。
日本からは、私たちがいつも大阪駅前水曜デモで歌っている「水曜デモの歌」を歌いました。
さて、明日明後日が本番、長い討議の始まりです。どのような議論になるかはわかりませんが、高橋さんの言われる通り、このままでいいわけがありません。しかもそれは安倍政権の責任によるものなのです。
世界中の人としっかりと議論し、日本の運動を作り上げるためのいい会議にしたいと思います。
(だい)

映画「蘆葦の歌」上映会

蘆葦之歌-教室海報(無字)
 4月29日、関西ネットの主催で映画「蘆葦の歌」の上映会を開催しました。映画「蘆葦の歌」は、台湾の日本軍「慰安婦」被害者の尊厳回復を描いた映画です。もう亡くなられた被害者たちがどのような晩年を送っていたのか知るにつけ、私たちの果たせなかった責任を痛感せざるを得ない、とても胸に迫るドキュメンタリーでした。

 イアン・アパイさんは、被害にあった日本軍の洞窟のすぐそばに暮らしています。集落に暮らす人がみな、アパイさんが日本兵の「慰安婦」であったと知っており、心ない言葉を投げつける人もいたようです。
 「日本軍の命令は天皇陛下の命令。だれが逆らうことができるでしょうか」
 そう反論すれば、周囲の人はみな何も言えないそうですが、それでもそんな状況の中で暮らしてきたアパイさんの絶望状況を思えば、とても苦しくなります。住んでいる場所の近くにある洞窟が何度も夢に出てうなされるそうです。

 呉秀妹さんはカウンセリングの中で、加害者を赦すと言い、そして過去の自分を赦すと話しました。過去の自分が何か悪いことをしたわけでもないのに! 
 呉秀妹さんの言葉は、簡単に受け止めることができません。重く沈殿した記憶から解放されるためには、過去の自分を肯定しなければなりません。自己肯定こそが尊厳回復の鍵です。そのためには加害者をも赦さなければならなかったのでしょう。
 しかし、赦されるに値する日本でしょうか?

 陳桃さんは国会議員会館に行き、必死にこう訴えておられました。
 「お金が欲しいわけじゃない。日本に謝って欲しい。謝罪の言葉があれば他に何もいらない」
 安倍首相は、日韓「合意」で「朴槿恵大統領に電話で一度謝ったから、これ以上謝る必要はない」と答弁し、人前では一度も謝罪の言葉を口にしていません。もちろん被害者の前でも。

 呉秀妹さんが「赦す」と言ったのは自己の尊厳のためであり、そして安倍首相が謝罪を口にせず、菅官房長官が「台湾政府を相手にせず」と公言するのは、逆説的ではありますが、呉秀妹さんの高い人間性に日本政府が敗北しているようにさえ、私には映ります。



 映画を鑑賞した後、台湾の元「慰安婦」裁判を支援する会の柴洋子さんからお話を伺いました。
 名乗り出て裁判に立ち上がった支援者たちの素顔をを語っていただきました。
 映画の中の被害者たちは、笑顔がとてもチャーミングでした。しかしそれは「笑えるようになったのだ」と柴さんは言います。
 台湾の支援団体である婦女救援社会福利事業基金会(婦援会)は、被害者たちのために継続してカウンセリング・ワークショップを開催してきました。その地道な過程で被害者たちは、自分自身と向き合い、肯定し、笑顔を取り戻していくのです。
 この映画は、被害者の尊厳回復とは何かという普遍的なテーマを描いた映画であり、日本軍「慰安婦」問題にそれほど関心のない人にも観て欲しい、とてもすばらしい映画でした。
 そして、被害者が笑えば笑うほど、安倍政権の醜悪さを見せつけられるようでした。

 呉秀妹さんが亡くなられたのは2012年11月3日、「謝罪の他になにもいらない」と仰っておられた陳桃さんが亡くなられたのは今年の1月11日、あの日韓「合意」から数日後のことです。
 亡くなられた被害者のために、私たちは何ができるでしょうか?
 被害者が尊厳回復に至る道筋には、この映画の中にもあるように、柴さんのような加害国の支援者の存在が不可欠でした。私たちが日本政府を許さず、ホンキで追及し続けることこそが、被害者のために必要なのです。
 ましてや、こんな被害者たちを愚弄し続ける安倍政権を、許しておけるわけがありません。


 収益は全て台湾の「慰安婦」被害者のための博物館「阿媽の家 平和と女性の人権館」に寄付させていただきます。当日たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。


 追伸:上映会当日、上映機器の不具合で参加された方々には大変ご迷惑をおかけしました。改めてお詫び申し上げます。

【鄭栄桓さん講演】日本軍「慰安婦」問題 被害者不在の日韓合意は解決ではない ~日韓外相会談と朴裕河問題を批判する

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日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークは、2月14日、大阪PLP会館にて、集会「日本軍「慰安婦」問題 被害者不在の日韓合意は解決ではない ~日韓外相会談と朴裕河問題を批判する」を開催しました。講師の鄭栄桓さんは明治学院大学の教員で歴史学専攻、昨年よりブログで朴裕河著『帝国の慰安婦』を批判し、脚光を浴びています。会場は日韓「合意」や朴裕河問題に関心を持つ市民が約200人集まり、この問題に対する関心の高さを実感しました。
朴裕河『帝国の慰安婦』は、朝日・毎日新聞などで絶賛され、彼女が検察から在宅起訴された時には、上野千鶴子や高橋源一郎、大江健三郎など日本の知識人や河野洋平、村山富市などの政治家がこぞって擁護しました。その声明は起訴そのものというよりも、朴裕河の著書の内容に踏み込んで擁護するというものでした。曰く「何よりも、この本によって元慰安婦の方々の名誉が傷ついたとは思えず、むしろ慰安婦の方々の哀しみの深さと複雑さが、韓国民のみならず日本の読者にも伝わった」と。当事者であるナヌムの家のハルモニたちが「名誉を傷つけられた」と訴えているにも関わらずです。「被害者の受け入れられる解決を」と日本政府に訴えてきた私たちにとって、戦争法案にも反対してきた知識人たちがこぞって朴裕河に賛意を示す現象には、なかなか理解しがたいものがありました。
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鄭栄桓さんは、朴裕河の詐術ともいうべき手法をわかりやすく暴いてくれました。その手法は幾つもあるのですが、もっとも我慢のならない例を一つだけあげます。
『帝国の慰安婦』の中で、日本を許したい被害者もいるのに韓国挺身隊問題対策協議会などの支援団体がそれを妨げていると朴裕河は批判します。その上で朴裕河は、彼女なりの和解を提示します。それがあたかも被害者のほとんどが望んでいるかのように。
「自分の身に降りかかった苦痛をつくった相手を糾弾するのではなく、運命という言葉で許すかのような彼女の言葉は、葛藤を和解へと導く一つの道筋を示している」
この「運命という言葉で許すかのような」を導くために引用した証言が、次です、
「日本人に抑圧はされたよ。たくさんね。しかし、それも私の運命だから。私が間違った世の中に生まれたのも私の運命。私をそのようにあつかった日本人を悪いとは言わない」
その証言が誰のものであるか、『帝国の慰安婦』には書かれていないので、鄭栄桓さんはこの証言が誰のものであるか探したところ、それは黄順伊ハルモニのものでした。しかし、その証言は、決して日本を許すようなものではなく、むしろ全く真逆の、とても重たい内容だったそうです。違う箇所では黄ハルモニは、「自分を犬みたいに扱って許し難い」「恨が解けない」と、繰り返し仰っていたそうです。
朴裕河は、そんな普段は寡黙で恨を体現したかのような黄ハルモニの証言の、たった二行だけを抜き出して「これこそが和解のため」と、強引に結論づけているのです。
この本の前提として、朴裕河は被害者の代弁者でなければなりません。「挺対協は被害者を利用し解決を妨げている、私こそが声なき声の代弁者であるのだ」という理屈で朴裕河の「善意」は成り立っているのです。しかし朴裕河は被害者から聴き取りをしているわけではないし、被害者に寄り添っているわけでもありません。だから被害者証言の記述を自分のいいところだけ切り取り、あたかもそれが「全て」であるかのように開陳するのです。これが被害者をどれほど冒涜し、記憶を改ざんする行為であるか。
それは証言に限ったものではありません。朴裕河は、自分の作り上げた「帝国の慰安婦は『愛国』『同志』的存在」「業者主体論」「売春であり性奴隷ではない」「法的責任の否定」「日本政府は謝罪と補償を行った」というテーゼに、事実を切り貼りし、無理に当てはめようとします。だから個々の事例は事実であっても、結論が異なるのです。
このように朴裕河は、本来、産経新聞のような右派陣営にもてはやされるべき存在なのにリベラルといわれる人たちにもてはやされるということにこの国の病根があるということを示した後に、鄭栄桓さんはこのように指摘しました。
「日本で用いられる『リベラル』とは、本来の意味ではなく、反日ナショナリズムを批判するという条件の下に、『極端な』規範を拒否することを共有している集団。90年代革新勢力が後退している中で生まれた、戦後革新の転向現象だと思う。『リベラル』は問題解決を阻害する要因が被害者側にあると思いたがっている。そういう意味でも『帝国の慰安婦』は日本社会の欲望が作り出した本。朴裕河は欲望を正しく汲み取っている」
そして講演の最後に、日韓「合意」後に私たちが何をするべきかについて、こう語りました。
「当事者たちが求めていたのは何なのかという原点に立ち返るべき。被害者の心の傷を癒すために、日本側が何度でも『悪かったのは自分です』と語ることが不可欠の要素となっている。悪かったと言い続ける――これは『日本問題』。過去の加害と戦争犯罪を認めて二度と否定しないような規範を日本社会が作ることが求められている。
被害者本意の解決が大前提であると同時に、日本社会にいる私たちがその『不可逆的』規範をどう日本に押しつけるのかが問われている」
今回の日韓「合意」は被害者不在のものであるし、日本が国家として本当の意味で責任を認めたとも言えない。10億円は「補償ではない」と外務省自身が言っている……それなのに日本のリベラルも政党も、こぞって「合意」を歓迎する。それは朴裕河がもてはやされるのと同じく、自分たちが悪くないと思い込みたい日本社会の欲望そのものなのです。その欲望をどう乗り越えていくか、どうやって正しい歴史認識を構築していくか、それこそが私たち日本の運動に課せられた課題です。
(だい)

9月4日「インドネシアにもあった日本軍慰安所」学習会

大阪市総合生涯学習センター第2研修室で開いたインドネシアの日本軍性暴力に関する学習会では、講師の鈴木隆史さんから、「日本軍政下の性暴力とは?―インドネシア南スラウェシで被害者の声を聞く―」と題して、貴重な証言映像を中心とした講演をしていただきました。
 鈴木さんはインドネシア地域研究の専門家として現地に滞在するうち、被害女性の存在に気づき、2012年から聞き取りを始められました。堪能なインドネシア語と、どんな相手の懐にも飛び込んでいけるお人柄によって引き出す被害証言の数々。撮りためたたくさんの映像の中から今回は3人の女性の被害証言を紹介してくださいました。
 道を歩いている時、銃を突きつけられてトラックに荷物のように放り込まれ、竹で作られた慰安所で8ヶ月近く、何人もの日本兵に強姦され続け、ようやく解放されて家に帰ると「日本人とセックスした女は汚い」と言われて両親に追い出された女性。その後は他家の農作業の手伝いなどをしながら一人で生き抜き、遠い親戚の女の子を養女にして今はその子の世話になっているものの、膝が痛んでも病院に行くお金もないとのこと。南スラウェシには独特の「シリ(恥)」という考え方があり、日本兵に犯されたことは一族の恥として、親に殺された女性さえもいるのだそうです。
 日本軍が作った飛行場の近くに住んでいて、日本兵に銃で脅され、家から100歩も歩かない場所にある壕に、毎夜、強姦されるために通い続けねばならなかった女性。その方は親にも事実を明かさず、その後結婚した夫にも何も話さず、娘さんが17歳になった時、はじめて娘だけに被害を打ち明けました。その娘さんが、脳梗塞のため話せなくなった母親に代わって証言するのですが、証言の翌年、現地を訪れた鈴木さんは、その女性のお墓に案内されることになります。なんと、そのお墓は、女性の遺志により、強姦された壕の場所にたてられていました。女性はそのことで何を後生に伝えようとしたのでしょうか?
 13歳の時、母親と一緒に製糸工場で糸をつむぐ仕事をしていて、すぐ隣にある慰安所に連れて行かれ、その後約一年間、同じ年頃の少女たちと共に大きな一つの部屋に監禁されて、親にもあえず、小部屋に呼び出されては一日数人の日本兵の相手をさせられ続けた女性。恐ろしくて抵抗もできず、ただ叫び声をあげるしかなく、他の少女たちの同様の叫び声が周囲の部屋からも聞こえてきたそうです。お菓子を作って売り、一人で暮らしているその方は、周囲の人たちには被害のことを隠し続けています。そして、もし今、加害者が目の前に現れて詫びたら許すかとの問いに対し、「いまさら遅いわ」と答えます。
 一つ一つの事実の重みが、その事実の前で自分に何ができるか考えることを迫ってくるかのように思われる学習会となりました。(たな)
インドネシア学習会_edited

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8.14日本軍「慰安婦」メモリアル・デーを国連記念日に「今こそ謝罪 賠償 真の解決を」集会&デモ

まずはプレ企画として「水曜デモの歌」とダンス「シャッフルアリラン」。ダンスは開会の2時間ほど前に集まって練習したかいあって釜ヶ崎夏祭りでの初披露よりはだいぶ上達したところをお見せすることができました。集会では、翌日の「戦後70年 東アジアの未来へ!宣言する市民」集会のため沖縄から来阪されていた高里鈴代さんがアピールしてくださいました。24年前金学順さんが被害者として名乗りでられた際、記者会見の場に立ち会われた高里さんは、報道陣からの事実確認のための詳細な質問に学順さんが懸命に答えておられた様子や、沖縄で一足先に被害を告発されたペ・ポンギさんに学順さんがこころを寄せておられたことを話してくださいました。そのお話に涙ぐむ参加者も多かったのではないでしょうか。ついで、若者達によるサムルノリ。「慰安婦」被害者の皆さんに届けようとするかのように、打楽器の音色が夕刻の扇町公園に響き渡りました。最後に、寸劇を上演。そこでは金学順さんが、「女性たちが人身売買の犠牲となり、筆舌に尽くしがたい痛みと苦しみを経験されたことを思うと、心が痛む」などと、加害に向き合わずに責任逃れをする安倍首相を叱責。みんなで安倍首相に日本政府が今なすべきことを教えようと、200名近い参加者が「謝罪」「賠償」「解決」のボードを掲げました。そして元気よく梅田までのデモに出発。「安倍政権は二度と「慰安婦」被害者を生み出すな」「安倍政権の戦争法案を許さないぞ」「アメリカの侵略戦争に加担するな」「安倍首相は歴史を歪曲するな」「安倍談話を許さないぞ」等々、絶え間なくシュプレヒコールをあげ続けました。
ダンス高里さんサムルノリ劇デモ写真_edited_edited






【アジア連帯会議3日目】決議採択

昨日の報告を受けて、決議と行動計画を議論し、採択しました。
今回の決議・行動計画は、昨年決定した「日本政府への提言」を改めて確認し、日本政府にこれを受け入れさせるために世界中でどう行動していくのかを決めたものです。
また今年は戦後70年です。安倍政権の侵略戦争と植民地支配の責任と謝罪を回避した談話を出そうという意図に対して世界で連帯して反対していこうと決めました。

決議文を採択した後、参加者がそれぞれの思いを書いたボードを集めて大きな蝶を作るというイベントを行いました。なかなか凝っていて、しかも美しく、心に残る催しとなりました。

そして閉会後、被害者たちと一緒に日本大使館に決議文を提出に行きました。大使館は韓国の警官に二重に守られ、しかも事前に届け出のあった少数の人しか中に入れないという対応でした。
私は中には入れませんが、入った人から話を聴くと、概ね穏やかな感じで話は進んだそうです。お穏やかに話が進んだからといって、相手が話を心で受け止めているとは限りませんが。
李容洙ハルモニは、訪米時の安倍発言に対する怒りをぶつけ、対応した参事に対し「大使を呼んできなさい」と要求していたそうです。
ロラ・エステリータは「謝罪と賠償を今こそ実現して欲しい。お金が欲しいわけではない。私が死んだら、謝罪と賠償を受け取れず先に亡くなった仲間たちと天国で会って、分かち合う」とおっしゃっていました。
ロラ・フェデンシアは、日本軍に自分の祖母を殺された過去を切々と語りました。
対応していた参事は丁寧に被害者の話を聞き、受け取った決議については本国にも伝えるとおっしゃっていたそうですが、私たちの運動抜きに日本政府が「提言」を受け入れるとはとても思えません。私たちの運動の力で、日本政府に「提言」を受け入れさせるしかないのです。
戦後70年、安倍談話に結実されるであろう安倍政権の歴史歪曲のたくらみにどう抗し、歴史の事実を認めたがらない安倍政権に対しどう「提言」を受け入れさせるか……忙しい夏になりそうです。

(だい)



第13回日本軍「慰安婦」問題解決のためのアジア連帯会議決議および活動計画

第2次世界大戦終戦70年を迎えた2015年、私たちは5月21日から24日までソウルで「戦後70年、私たちは日本軍「慰安婦」問題解決へ向かう」というテーマで第13回日本軍「慰安婦」問題解決のためのアジア連帯会議を開催した。フィリピンのサバイバーであるエステリータ・バスパーニョ・ディさん、フェデンシア・ダビッドさん、韓国のサバイバーの金福童さん、吉元玉さん、李容洙さん、そして日本の敗戦後中国で暮らしてきた韓国人サバイバーの河床淑さんが参加した。また、東ティモール、フィリピン、台湾、中国、日本、アメリカ、大韓民国から活動家が参加し、オランダ、カナダ、ドイツそして朝鮮民主主義人民共和国が書面報告で参加した。
私たちは今回の会議で1992年から始まったアジア連帯行動の成果と未完の課題を共有し戦後70年にいたるまで、日本軍「慰安婦」問題の解決を回避してきた日本政府の責任を厳重に問いただし、より実践的な行動目標を樹立して問題を解決するという意志を再確認した。
私たちは、日本軍「慰安婦」および侵略戦争と植民地支配に対する責任を否認し、軍国主義復活を露骨に推し進め、より一層アジアを葛藤と対立に追いやっている日本政府の平和に反する行動に厳重な警告を送り、これを速やかにやめさせることを確認した。これとともに被害国政府にも被害者の人権を回復し平和を定着させるための責任を尽くすことを求めていく。また、充分な戦後清算もできていない日本を再び戦争のできる国にすることで、東北アジアの平和を脅かしている日米軍事同盟等を強く糾弾する。
また、私たちは昨年東京で開かれた第12回アジア連帯会議で採択した「日本政府への提言」が一人でも多くの被害者が生きているうちに、被害者の権利と要求に応える問題解決がなされるよう提示された「最も優先される実現可能な解決案」であることを再度確認し、日本軍「慰安婦」問題に対する日本政府の国家責任と反人道的で不法な犯罪行為による法的責任の内容を具体化したものであることを強調する。
よって、われわれは日本政府に対し改めて要求する。

1.日本政府は第12回日本軍「慰安婦」問題解決アジア連帯会議で採択された日本政府への提言を即時履行せよ。
1)次のような事実とその責任を認めること
① 日本政府および軍が軍の施設として「慰安所」を立案・設置し管理・統制したこと
② 女性たちが本人たちの意に反して、「慰安婦・性奴隷」にされ、「慰安所」等において強制的な状況の下におかれたこと
③ 日本軍の性暴力に遭った植民地、占領地、日本の女性たちの被害にはそれぞれに異なる態様があり、かつ被害が甚大であったこと、そして現在もその被害が続いているということ
④ 当時の様々な国内法・国際法に違反する重大な人権侵害であったこと
2)次のような被害回復措置をとること
① 翻すことのできない明確で公式な方法で謝罪すること
② 謝罪の証として被害者に賠償すること
③ 真相究明:日本政府保有資料の全面公開
国内外でのさらなる資料調査
国内外の被害者および関係者へのヒヤリング
④ 再発防止措置:義務教育課程の教科書への記述を含む学校教育・社会教育の実施
追悼事業の実施
誤った歴史認識に基づく公人の発言の禁止、および同様の発言への明確で公式な反駁等

2.戦後70年、安倍政権は「安倍談話」に河野談話を継承・発展させて、日本軍「慰安婦」犯罪に対する国家責任を明確に述べ、村山談話で表明された侵略と植民地支配による犯罪行為に対する心からの反省と謝罪を述べよ。

われわれは被害国政府に要求する。

1.日本軍「慰安婦」問題解決のための政策的・外交的・司法的措置および可能なすべての手段を用いて被害者の人権を回復せよ。
2.被害者が日本軍「慰安婦」犯罪によって経験している社会的・経済的・心理的・肉体的苦痛を取り除き支援活動を強化せよ。
3.日本軍「慰安婦」の歴史を記憶し、被害者の名誉を回復する措置として真相究明、関連資料の研究と保存、追悼および記念事業、教育活動を実施せよ。
4.問題解決のため各国政府は日本政府に対し圧力を加え、被害国間の協力を図り強化せよ。

われわれは国際社会に次のように要求する。

1.アメリカをはじめとするかつての連合軍政府は、日本軍「慰安婦」犯罪に対する全資料を全面公開せよ。
2.全ての国家は、日本政府との経済的・軍事的同盟を口実に日本の軍国主義強化と日本軍「慰安婦」犯罪否認行為を煽ったり容認したりすることを中断せよ。
3.アメリカ、カナダ、オランダ、欧州連合、台湾、韓国など日本軍「慰安婦」決議を採択したすべての議会は、日本政府が決議の要求事項を履行するよう求めよ。
4.国連をはじめとする国際機関は、これまでに採択された日本軍「慰安婦」関連決議と勧告を日本政府が履行するよう強く要求し、日本軍「慰安婦」被害者の苦痛を持続させている日本政府と公人の犯罪否認、名誉毀損について監視し制裁せよ。特に国連は国連内人権機関の報告書で究明された重大な人権蹂躙犯罪である日本軍「慰安婦」問題について、国連次元の真相調査を実施せよ。

このために私たちは次のとおり行動することを決議する。

1.日本政府が「提言」を履行し戦後70年談話に日本軍「慰安婦」問題に対する明らかな謝罪と反省を盛り込むよう、各国の日本大使館に「提言」と本決議文を提出し、提言と決議文が実現されるよう連帯行動を強化する。
2.北京会議20周年を迎え、世界の女性たちが武力紛争下の女性への暴力の象徴的な事案として日本軍「慰安婦」問題を採択するよう働きかけ、各国の女性団体および国際女性団体と共に問題解決を求める共同声明を発表する。
3.2013年から挺対協が推進してきた「日本軍『慰安婦』問題解決のための一億人署名運動」を今後、アジア連帯の枠組みで積極的に推進する。
4.8.14日本軍「慰安婦」メモリアル・デーを国連記念日に制定するよう推進し、各国で共同行動をおこない、このような活動を通して各国政府と社会が問題解決に合流するよう働きかける。
5.各国の被害者に対する支援を強化する。
6.各国の歴史教科書に日本軍「慰安婦」問題が記述されるように活動する。

2015年5月23日
第13回日本軍「慰安婦」問題解決のためのアジア連帯会議参加者一同

【アジア連帯会議2日目、其の3】法的解決とはなにか

22日の夕食後、特別セミナーとして、日韓の弁護士2人による「日本政府への提言」についての講演がありました。とても貴重な講演で、また今回のアジア連帯会議の核心的な内容でしたので、少し詳しく報告し、みなさまと共有したいと思います。


大森典子弁護士
「提言」の出発点は野田政権の時だった。民主党
政権下で日本軍「慰安婦」問題の解決に向けた動きが閉塞する中、韓国の憲法裁判所で「韓国政府の日本政府に対する『慰安婦』問題解決に向けた外交努力の不作為が憲法違反」という判決が出て、被害者の思いに寄り添い、なんとか日本政府に認めさせることはできないかと考えたのが、スタートだった。今まで法的責任、法的解決と言ってきたが、実はその内容について具体的に突っ込んが議論はなかった。
日本政府はこれまで「法的に解決済み」と言ってっきた。それは日韓請求権協定第2条第1項に基づくもので、請求権そのものがないものと考えられてきた。実はそれが大変な誤りだったわけです。
それがハッキリしたのが、西松最高裁判決だったわけですが、過去の国会答弁の経緯をたどっても、それは明らかでした。
「法的解決」の実体は、「請求権が消えた」というものではなく、「外交保護権がない」というだけなんです。つまり請求権そのものは制限されていないんです。権利が残っているのであれば、義務も残っているはずです。
国民基金が間違っていたのは、請求権に対して募金で対応したからです。
被害者が求める「法的解決」とは、
(1)加害と被害の事実を具体的に認めること
(2)加害行為について政府が明確に謝罪すること
(3)与えた被害に対して「正義の回復のための義務として」(義務はないが支払うというのではなく)賠償を支払うこと
です。
まずは事実を認めなければ、法的な賠償請求権が
発生しません。そして加害の事実を認めるということは、当時の国内法・国際法に違反していたと認めることでもあります。

金昌禄弁護士
被害者や支援者はこれまで「法的解決」を求めてきたが、最初から「法的解決」を求めていたわけではなく、日本政府が「道義的責任は負うが法的責任は負えない」と強弁したから。
仮に日本政府の主張に沿ったとしても「解決済み」論はおかしい。そもそも
日韓請求権協定は、反人道的な不法行為は対象ではない。そして日韓請求権協定締結の1965年当時には、日本軍「慰安婦」問題は、問題として存在しなかった。「1965年に存在しなかった問題が1965年に解決した」とはナンセンスでしかない。
「法的解決」を実現するために、日本政府はまずは事実の究明と認定をしなければならない。1993年の第2次調査以降全面的に注視されている日本軍「慰安婦」関連資料調査を再開し、それを持続して実施する必要がある。
その事実認定を元に、謝罪と賠償を行わなければならない。
昨年6月2日に、第12回アジア連帯会議にて確認され、日本政府に提出された「提言」は、「法的解決」の核心的な内容である。
この「提言」には責任者処罰は含まれていないが、日本軍「慰安婦」問題の解決は時間との闘いであり、今すぐ実現されなければならない。いわば最小限のガイドラインとしての「提言」であり、責任者処罰が除かれたのは理解できる。
日本軍「慰安婦」問題が提起され四半世紀の歳月が過ぎた。明確な「保的解決」こそが唯一の解決方法であり、今すぐ実現されなければならない。

(だい)








【アジア連帯会議2日目、其の2】各国報告



22日の午後からは、各国の市民団体・活動家から、取り組みの報告がありました。これを詳細に取り上げるといくら文字数を費やしても足りないので、印象的だった発言をひとつずつ紹介します。

ビクトリア・ロペス・フェルナンデス(東ティモール人権協会)
東ティモール政府は日本政府に対して圧力をかけるのではなく「未来志向」と称し、偽善的な態度を取っている。被害者とその家族の要求は「真実の追求」ー被害の認定こそが被害者・家族の確かな人生を保証する。

レチルダ・エクストレマドゥーラ(リラ・ピリピーナ/フィリピン)
「中国の脅威から守るため」と言う理由で日本とフィリピンが軍事的に接近しているが、これは容認できない。フィリピンを慰安所にするのと同じだ。「私たちの国と米帝国主義をなくさない限り、『慰安婦』被害者は私たちが最後とはならないだろう」

康淑華(台湾婦女救援基金会)
馬英九総統は「慰安婦」に対する支持を表明し続け、チェン・タオアマの自宅を訪問し、4月にリーエン・ファアマとチェン・タオアマを昼食会に招いている。
パフォーマンス・アート「One Person One Heart」やドキュメンタリー映画「蘆葦(あし)之歌」の上映活動など様々な芸術活動を行い、博物館の開館を予定し、若い世代に事実を伝える活動に傾注している。

蘇智良(上海師範大学「慰安婦」研究センター/中国)
吉林省で新たに史料が発見され、注目を集めているが、これらの世界記録遺産登録を申請している。朴永心ハルモニがいた慰安所を歴史館にし保存している。中国にも少女像を計画している。
極東国際軍事裁判所で完遂できなかった任務を、ハーグ国際司法裁判所で完遂して欲しい。

康健弁護士(中国)
安倍首相の「人身売買」発言は歴史歪曲。強制連行が事実であることは様々な資料で証明されている。現在各国で所有している資料を整理し、各国の国連代表に配布、宣伝しなければならない。

西村寿美子(日本軍「慰安婦」問題解決全国行動/日本)
安倍政権の歴史認識を問い、日本軍「慰安婦」問題を解決させるために、行動を行う。
・安倍談話が出されたときには、日本の各市民団体共同で声明を出す。
・安倍政権のメディア規制に抗して、メディアへのレクチャーを行う。
・8・14メモリアルデーに共同アピールを発出する。
・「提言」」の具体化のために、提言パンフと資料集を用いて議員をレクチャーする。

ペ・ウェスク(韓国挺身隊問題対策協議会)
これまでの韓国国内での運動の成果や現状を足早に紹介。

チ・ヨンジュ(女性ホットライン/アメリカ)
アメリカで草の根の運動が広まっている。特に韓国人密集地域では、日本軍「慰安婦」問題は結集軸のひとつである。「慰安婦」問題は平和運動であり人権運動。国際連帯を強めていこう。

ユン・バンスン(セントラルワシントン大学/アメリカ)
米マクロヒル社の歴史教科書に対して日本から修正要求が出されたことが、「慰安婦」問題と日本の歴史修正主義に人々を注目させるきっかけになった。安倍訪米に合わせて発表された歴史修正主義を批判する公開書簡は、187人だったものが、今週には500人を超えた。署名者のほとんどが日本学者であり、著名な学者も署名しており、日本政府に影響を与えるだろう。ただ加害国と被害国を同列に扱っている点が、私には容れられない。なぜ被害国が民族主義・国家主義になるのかのアプローチがない。

(だい)

【アジア連帯会議2日目、其の1】被害者の証言、基調提起



22日朝、たくさんのマスコミが注目する中、ユン・ミヒャン挺対協代表の挨拶で会議は始まりました。
「被害者が名乗り出て長い月日が経った。『私たちの戦争は終わっていない』と言っていたハルモニたちの戦争は、20経っても終わらないまま、戦後70年を迎えることになった。今回の会議を「戦後70年、私たちは日本軍「慰安婦」問題の解決に向かう」と銘打ったが、それは、今年は何が何でも解決させなければならないという強い意思の表れだ。」

そして引き続き、6人の被害者の方のお話しがありました。
ロラ・エステリータは70年前に起きた自らの被害を証言され、「私は強制性を示す生き証人。安倍首相は嘘つきだ。安倍首相は国家としての責任を認めるべき」とおっしゃいました。
河床淑ハルモニは、中国に取り残されたハルモニです。「50人ほどが戦後とり残されたが、みな死んでしまった。生きているのは2人だけ」と無念をにじませました。
吉元玉ハルモニは「みなさんに感謝したい」と一言だけ述べられ、マイクを譲りました。
李容洙ハルモニは安倍首相訪米に合わせて訪米しときに聴いた米上下院での演説に触れ、「私たちの問題に一切触れなかった」と怒りをあらわにしました。そして「私は200歳まで生きて、この闘いに勝ちたい」と述べられました。
金福童ハルモニは、「天皇が行った悪いことでも、今の人たちが清算しなければならない。日本は戦争犯罪国家。なのに70年経った今、また悪いことをしようとしている」と危機感をあらわにしました。
ロラ・フェデンシアは、「これまで日本で4回、南ア、カナダ、北京などで証言してきた。日本での裁判闘争も7番目の原告として闘ってきた。フィリピンの大統領が私たちのことを支持しないのを残念に思う」と悔しさをにじませました。それはフィリピン政府を金で買収しようとする日本政府への苛立ちでもあります。


その次に、基調講演がありました。
まずは日本から、梁澄子さん(日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表)から、日本の運動の提起がありました。
第12回アジア連帯会議で採択された日本政府への「提言」を無視し続けている日本政府の態度を批判しました。
また安倍首相の「人身売買」発言は被害者を愚弄するものでありながらも、日本軍「慰安婦」制度が当時の国際法に違反していること、それが仮に民間業者の犯罪だったとしても国家に責任があるというのが国際法での常識であり、安倍政権にこのことを認めさせることによって、このような被害者を傷つける発言を繰り返すことをやめさせなければならないという提起がされました。

ユン・ミヒャンさんは梁澄子さんの発言を受ける形で基調提起されました。
1、日本政府に「提言」を受け入れさせるために
(1)日本政府に「提言」を受け入れさせるための国際的なネットワークを作る。
(2)国連レベルで真相調査をさせる。
(3)米国をはじめ決議8周年のフォローアップをさせるような世論を作り上げる。
2、安倍政権や右派勢力の否定活動に対し、「否定的な活動」として対応するのではなく「肯定的活動」として対応する。正面から反駁するのではなく、主張や要求の正当性や真実を積極的に知らせる。
3、被害者の活動を肯定的に評価市広めることによって、安倍政権や右派の名誉毀損に対抗する。

基調提起は、前回のアジア連帯会議で採択し日本政府に提出した「日本政府への提言」をどう実現させるかが、強く前に打ち出されました。

それで午前が終了。午後からの各国報告へと続くのです。
(だい)

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